試合スタッツ(ESPN)
Associated Pressを翻訳
ロケッツに逆転を許し初連敗
シカゴ-(現地:2012年4月2日) シカゴ・ブルズは1年以上もレギュラー・シーズンの試合で連敗していなかったのだが、非常に残念な形でその記録が途絶えてしまった。
ゴーラン・ドラギッチが21得点、ルイス・スコラが18得点12リバウンドし、ヒューストン・ロケッツがシカゴ・ブルズを99-93で下した。
ブルズはチーム記録となる86試合もの間連敗をせず、NBA史上でも1990年後半にユタが打ち立てた95試合に次ぐ2位記録だった。しかし先日オクラホマ・シティに惨敗し、その翌日勝てる試合を落とす形で記録は終わった。
試合が終わったあとトム・シボドーHCは怒りをあらわにした。
「自らロープから手を離してしまったように感じた」と彼は語った。
オクラホマ・シティが同日メンフィスに敗戦したため、確かにブルズはまだリーグ1位の成績を保持している。しかしここまでシカゴが持ち合わせていた闘争本能はそこには無かった。
ブルズは昨シーズンの2月5-7日にゴールデンステートとポートランド相手に立て続けに負けて以来連敗したことがなかった。そしてこの日も勝てるかのように見えた。
前半でブルズはロケッツ相手に15点差のリードを奪ったが、ロケッツが二つの大きなランを決め状況は変わった。第3Q終盤に14-1のランで62-62の同点とし、第3Q残り1分から始まり第4Qにかけて17-2のランを決め一気に84-72のリードを奪い取った。
「守備で止めることができた。ディフェンス面でよりアクティブに動いていた。(リチャード)ハミルトンと(カイル)コーバーをうまく追いかけ回すことができた」とロケッツのケヴィン・マクヘールHCは述べた。
チェイス・バディンジャーが13得点し、第4Qに重要なスリーを3本も決めた。コートニー・リーが13得点、マーカス・キャンビーが12得点11リバウンドし、ロケッツは先日のインディア相手に延長戦での敗戦からうまく立ち直る形となった。
シカゴはルオル・デンが24得点、カルロス・ブーザーが16得点13リバウンド、ジョアキム・ノアが15得点9リバウンド4ブロックとそれぞれ活躍したが、ブルズは勝つことができなかった。
デリック・ローズがいたら違ったのかもしれない。しかし彼は右鼠径部の怪我で11試合連続欠場となった。しかしブルズはそれを言い訳にはしなかった。
「相手も欠場している選手がいる」とデンは語った。
ブルズはローズ抜きでも14勝7敗なので、彼がいなくても勝ってきてはいたのだ。そしてこの日は14試合連続欠場中だったハミルトンが復帰していた。しかし彼は序盤に6得点するだけにとどまった。それに加えシカゴの19ターンオーバーの内5つはハミルトンが犯したものだった。
シボドーは明らかにターンオーバーに納得していなかった。試合後のインタビューではその言葉を何度も繰り返した。「ターンオーバー、ターンオーバー、ターンオーバー、ターンオーバー、ターンオーバー」と何度もミスについて繰り返し述べた。
「ここ2試合は自分たちのミスによって負けている」と語った。
ブルズは第3Q開始から4分半でブーザーの決めたフィンガーロールで61-48とリードを奪い勝利は確実かのように思われた。
しかしロケッツはそれに答える形で、次の15得点中14得点をロケッツが決め、キャンビーのジャンプシュートで62-62の同点とした。そして第3Q残り1分、パトリック・パターソンがリバース・レイアップを決め、アール・ボイキンズがジャンプシュートを決めヒューストンは71-70のリードを奪った。
Game Notes
- ヒューストンのカイル・ローリーが細菌感染の影響で14試合連続欠場中、ケヴィン・マーティンも右肩の捻挫で12試合連続欠場中。
- シボドーは東カンファレンスCoach of the Monthを受賞後も謙虚なままだった。「良いチーム、コーチング・スタッフ、良い組織の結果だ。」ブルズは3月は13勝3敗。
- ロケッツはホームで20勝8敗、アウェイで8勝17敗。ケヴィン・マクヘイルHCは「これは理解できないことなんだ。ゴールの高さは10ft。コートの長さは94ft。ファンが得点するところは今のところみたことがない」と語った。