デリック・ローズ|2012-2013総評

デリック・ローズ|2012-2013総評

昨年4月のプレイオフ初戦に左足の前十字靭帯を断裂。2012年5月12日を手術をうけ復帰まで8-12ヶ月とされていたが今シーズンは復帰することもなく終了しました。オールスター戦まわりの2月らへんに復帰を期待していた人が多かったため、時間がたてばたつほど批判の声も増えて行ったように感じました。

個人的にはローズが全休した事に対して何も恨みも辛みもありません。それで良いと思っています。元々開幕前は捨てシーズンとされていた今季、思いのほかシボドーHCのスタイルと選手の頑張りがいい結果を残してしまったばかりに矛先がローズにいってしまったように見えました。確かに多くの選手が怪我や病気しながらもプレイし続けていたので、「健康そうなお前はなにやってるんだ」という声があがるのはわからんでもないですが、林檎とオレンジを比べているようなもので全然状況が違うと思うんですよね。

ちょっと不必要なほどのバッシングを受けたんじゃないかなと思います。下の翻訳記事のローライトとかも、なんだか「メディアの俺たちに話してくれなかった!プンスカ!」っていう風にしか見えなくてなんだか滑稽に感じますw

とはいえ、医者のゴーサインが出たという報道をリークしたのは間違いでしたね。ブルズ側がやったのかローズ側がやったのかわかりませんが、あれのせいで事態が悪化してしまったように感じます。実際僕も少し期待してしまいました。しかし身体的なゴーが出ても、ローズのプレイスタイルである全力でドライブしてつっこんでいくというのはなかなか勇気がいるものです。特にローズの怪我は誰かと接触したわけでもなく、ただいつものようにドライブした時に起きたものなので、メンタル面への打撃は大きかったと思います。そこをクリアできない限りは戻れなくて当然だと思うんですよね。

よく同じ怪我をしながら今シーズン復帰したルビオやシャンパートが比較対象としてあげられるのですが、これも比べるにはプレイスタイルが違いすぎるんですよね。そもそも個人によって怪我の程度は違うという大前提もあるのですが、それに加えてどちらもローズほど身体能力にたよったプレイスタイルではないと思います。まあ逆に言うと、ローズは身体能力にたよったプレイ以外も伸ばすべきだって事なのかもしれません。

実際休んでいる間は何もしていなかった訳ではなく、シュート練習や、これまでに無いほどNBAの試合やビデオを見て研究したと語っていました。そういった面でのレベルアップは期待したいですね。

とにかく今シーズンはもう終わったこと。2013-2014シーズンはたっぷりローズが見れるはずです。早く元気にプレイしている姿が見たい!

※以下ESPN記事翻訳です。僕の意見ではありません。

年齢:24|2012-13年棒:$16,402,500 |シーズン平均:DNP

シーズン総評
今シーズンのローズはひざの手術のリハビリで1秒もプレイする事は無かったが、彼の存在、もしくは存在の無さと言うべきか、がブルズの話題として常につきまとった。多くはオールスター戦後か3月上旬の復帰を予想していたが、それでも復帰しなかった時からブルズが何をやってもこの話題が独占した。

シーズン・ハイライト
ローズの試合前のウォームアップは時に試合よりも楽しまれている事があった。ファンは彼の一挙一動を追い、ドリブルからゴールにドライブをしかける度に歓声が巻き起こった。ローズが復帰するかもしれないという憶測はプレイオフの最終まで続いた。

シーズン・ローライト
ローズの取り巻きとブルズのフロントは彼のメディアやファンへの露出の取り扱い方に失敗した。10月1日に行われたチームのメディア・デーで話したのを最後に、2月中旬に全国紙のUSA Todayに「まだ復帰はだいぶ先だ」と述べるまでローズはメディアの前で話す事はなかった。もし彼の取り巻きやブルズのフロントが彼にもっと喋り、素直にシーズンを全休する可能性があると正直に話させるように促していれば、これほどの反発は避けられたかもしれない。

一言メモ
ローズの綺麗なイメージは今シーズン打撃を受けることとなった。一時はシカゴで問答無用で愛されていたスターは、2月中旬に医者からのゴーサインを受けた後でも復帰しなかった事である一定数のブルズファンを怒らせてしまった。多くのチームメイトが怪我や病気しながらもプレイし続けプレイオフの第2ラウンドまで進んだ事が拍車をかけて彼の復帰しない判断への批判を加速させた。ローズが復帰後平均20得点していればこういった批判はすぐ忘れられるだろう。しかし手こずるようであれば彼への批判はより増す事になる。

コメント
2月13日|復帰について

ローズ「本当にわからない。感触は良いのだけど、ただ前にも言ったようにもし時間がかかってもまだ本調子では無いと感じるようであれば、シーズン全てを欠場することに悔いはない。」

これから
ローズは今オフのほとんどをロスアンゼルスでのワークアウトに励み、10月の復帰に向けて身体を作る事に集中する。シーズンを全休し、これまでにない程の批判を受けたローズにとって。来シーズン活躍する事へのプレッシャーはとても高いことだろう。

最終評価
レギュラー・シーズン:Inc.|プレイオフ:Inc.

元記事:Bulls player review: Derrick Rose|By Nick Friedell

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11 コメント

  1. シーズンが始まる前は全休も仕方ないと思ってました。中途半端に復帰して、また怪我されても困るし、ホントにドライブする事に何の迷いもなくった時に復帰で良いと。しかし、メディアも日を追うごとに復帰時期に関して、あちこちで憶測が飛び交いローズの復帰を期待して、少しモヤモヤしたのも事実です。
    ちょっと前に、”ローズは、休んでる間にアウトサイドのショットに自信をつけたようだ”っていう記事をみた記憶があるので、ここの確立が上がり、あの神ががったドライブが健在なら誰も手がつけられないでしょうね!彼に対しては、もう少しアウトサイドが安定してくれればなーと思ってたので…
    きっと来シーズンさらに進化したローズがコートに立ってる事を信じてます。
    がんばれローズ!そして、来シーズンこそ、ブルズ王朝の始まりを期待したいです。

    • Hide-Miさん、コメントありがとうございます。
      みんな少なからずともどこか期待しているところはありましたよね。
      しかしメディアの復帰の取り上げ方には最後のほううんざりでした。
      現状戦力で戦っている選手達に失礼なんじゃないかってくらいでした。

      しっかりと練習に打ち込んでいるのは間違いないので、進化したローズ、楽しみですね!

  2. 私もほぼ同意見で、今季を全休したのは正解だったと思います。
    確かに、色々な憶測が飛び交いだしてからは、私も一時期本気で復帰を期待しました。
    逆に言えば、それでも自分の考えを貫き通し、冷静に現状と未来を分析して、
    「全休」という決断をしたのは素晴らしいことだと思っています。
    ファンやメディアは「なんで?」と言っていましたが、
    誰よりも一番プレーしたかったのはローズ本人だったはずです。
    満身創痍で戦っているチームメイトの力になれないことで誰よりも悔しい思いをしたのはローズ本人だったはずなんです。
    私たちファンはそのことをしっかりとわかってあげなければいけないですよね^^

    時折流れてくるリハビリ中のローズの映像の中で、
    私は彼の右腕に刻まれている「耐心」というタトゥーがとても印象に残っています。
    彼が耐え続けた思いを、来年爆発させてほしいです。
    そして、頂点を極めたレブロンとマイアミ、MIPのポール・ジョージ、ブレイクしたステフォン・カリー、
    他にも倒すべき相手が山ほどいるので、
    全部倒して、シカゴにチャンピオンリングを持ちかえってきて欲しいです。

    • ろっくさん、コメントありがとうございます。
      やっぱり本人と身体とメンタル面を一番理解しているのは本人ですからね。
      プレイオフ中ベンチで見ているのはつらかったと思いますよ。
      本人が一番プレイしたいでしょうからね。

      「耐心」ローズにぴったりな言葉ですね。今シーズンを物語っているきがします。それを乗り越えての来シーズン、爆発に期待したいです。くるものは全員なぎ倒していきましょう。

  3. ローズが復帰出来なかったのは残念ですね。
    でも復帰して試合に出場してみないとローズが望む110%にはならないのではないでしょうか・・・
    精神的に成長すればもっと凄いプレイヤーになれるでしょうね。
    今後の活躍に期待です。

    • kaimanさん、コメントありがとうございます。
      ローズのプレイが見れなかったのは残念ですね。はやく見たいです。
      大怪我の後の試合ってファンの我々にはわからないほどの重圧なんだと思います。周りからのプレッシャーはもちろん、ローズの場合は自分からのプレッシャーも凄いと思います。
      記事であがっていたルビオやシャンパートなんかも復帰から元の状態になんとなく戻れるまで何週間もかかっていましたね。

      とにもかくにも、来季からの活躍に期待したいですね!

  4. こんばんは。すみませんがこの件については、ESPNの記事を引用させていただきます。

    >>もし彼の取り巻きやブルズのフロントが彼にもっと喋り、素直にシーズンを全休する可能性があると正直に話させるように促していれば、これほどの反発は避けられたかもしれない。
    >>多くのチームメイトが怪我や病気しながらもプレイし続けプレイオフの第2ラウンドまで進んだ事が拍車をかけて彼の復帰しない判断への批判を加速させた。ローズが復帰後平均20得点していればこういった批判はすぐ忘れられるだろう。しかし、手こずるようであれば、彼への批判はより増す事になる。
    >>シーズンを全休し、これまでにない程の批判を受けたローズにとって、来シーズン活躍する事へのプレッシャーはとても高いことだろう。

    以上、私が思っていることを代弁してくれています。
    誤解しないで欲しいのですが、それは、私とて、活躍して欲しいです。
    ですが、極端ですが、結果がすべてといった面は、プロスポーツの世界では当然です。よって、ESPNの記事を書いた記者の総評を、私は支持します。

    • komohisaさん、コメントありがとうございます。
      もちろん来シーズンは活躍してもらいますよ!してもらわないと困ります。
      そこは大賛成ですが、今シーズンの復帰しろしろ報道はどうかなと思いました。復帰したという結果を出すためだけに怪我明けの選手を無理矢理ひきずり出すのは違うと思うんですよね。とはいえ記事にも書きましたがメディアに体する取り扱いは失敗したかんと思っています。
      まあ終わった事なので、来シーズンしっかりやってもらえれば問題ないです!

  5. このまま行けば来季の一試合目からスタメン出場は間違いないですよね?とにかく活躍に期待しています。彼の事なのできっとブルズファンを喜ばしてくれると思います!

    • ドッグさん、コメントありがとうございます。
      もちろん先発出場はかたいと思います。プレシーズンが彼を見れる最初の試合になると思いますのでもう今から楽しみでしょうがないです!

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