カーク・ハインリック|2013-2014総評

カーク・ハインリック|2013-2014総評

キャプテン!今年も大変お世話になりました。今シーズンは怪我明けから出場時間が25-30分くらいに制限されはじめ、それが逆に効率よく活躍してもらうきっかけになりました。その後大きな怪我もなく安定して出場しブルズの躍進に貢献してくれたと思っています。

カークはオールスターを境目にまるで別人のような数字を残していました。オールスター前はFG 36.4%、3P 28.8%だったのに対して、オールスター後はFG 42.8%、3P 43.7%。シーズン序盤はシュートの精度が落ちており、明らかに自分のジャンプシュートの自身を失っている感じがありました。しかしオールスター後はずばずばシュートを決めて来てコンスタントに二桁得点してくれていました。

ローズ離脱により当初の控えという役割から先発になってしまいましたが、オーガスティンが途中から加入した事により出場時間をうまく分担する事ができました。シーズン終盤不動のラインナップになってからは試合終盤はオーガスティンとの併用という形でPG/SGの両役割を2人で行っている形でしたね。カークが出場している時間帯はブルズのアシスト数が確実に増えているので、ノア主導のオフェンスになってからも彼のパス回し/ゲームメイクは重要だったんだなと思います。

そして何よりもカークがいる時間帯はディフェンスが堅い。オーガスティンがディフェンスの穴になりがちなので、カークを併用する事でそこを上手く塞いでいる形がとれていました。ノアもDPOY受賞時のスピーチで真っ先にカークの名前をあげていました。

基本的には淡々とプレイしながらも、必要な時には感情をむき出しにしてプレイするそのスタイルが僕は大好きなんですよね。03-04にブルズに入団した時から応援してきた選手で、ATLとWASにいた2シーズンはなんだか不思議な感じでした。やはり彼はブルズの赤が似合う。自身でも自分の事を気持ち的には何があっても生涯ブルズの選手だと語ってくれている程このチームを愛してくれています。来シーズンまた見れるでしょうか。彼もまた今オフの去就が気になる選手の一人です。というか気にならない選手なんてほとんどいないんですけどね(笑)。

※以下ESPN記事翻訳です。僕の意見ではありません。

年齢:33|2013-14年棒:$4,059,000 |シーズン平均:9.1得点3.9アシスト

シーズン総評
ハインリックは今シーズン73試合に出場し、ベテランリーダーシップを必要としていたブルズにとってその存在感を示した。ここ数シーズン、多くの怪我に悩まされ続けたハインリックがコンスタントに出場し活躍できたのはデリック・ローズを失ったブルズにとって重要だった。

シーズン・ハイライト
3月13日のヒューストン・ロケッツ戦、ハインリックは19得点4アシストと活躍した。

シーズン・ローライト
プレイオフ第1ラウンド第4戦、シリーズタイにするのに勝利が必要だったブルズだが、ハインリックは12本中3本しかシュートを決められず4ターンオーバー犯した。ブルズは試合に負け、最終的にはシリーズも落とす事となった。

最終評価:B-

一言メモ
今シーズン、ハインリックのターニングポイントはクリスマス辺りに訪れた。怪我で数試合欠場した後、トム・シボドーはハインリックの出場時間に徐々に制限をかけはじめた。時に40分プレイする事もあったのが、25-30分に落ち着くようになった。それによってハインリックのシーズンの方向は大きく変わった。

コメント

ハインリック「このリーグではブルズの一員として育って来た。何が起きようと自分はシカゴ・ブルズの一員だってこれからもずっと思い続けるよ。来季戻ってくる多くの選手達と良い関係を保っている。このチームにはとても豊潤な歴史がある。」

これから
ハインリックがベテランミニマム契約までの値下げを受け入れるようであれば、彼がシカゴに来季もいる可能性は高いだろう。彼はシカゴでプレイする事を好んでおり、ブルズのフロント陣も彼がいる事を好んでいる。

元記事:Bulls player reviews: Kirk Hinrich|By Nick Friedell

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14 コメント

  1. キャプテン・カークはブルズに落ち着きと安定をもたらす唯一の存在です。
    PGとしてカークのハーフコート、セットオ・フェンスとローズ、今季はDJの
    ハイテンポ・オフェンスが見事に融合したチェンジ・オブ・ペースはブルズの
    ストロングポイントの1つなのは間違い無いと思います。

    大体、以前からPOで勝つチームはDFとハーフ・コートがしっかり出来るチームと
    言われているじゃあありませんか。
    にも関わらず何でカークが減俸を受け入れなきゃ契約は無いって事になるんだか意味が
    分からないですね! カークを必要としない理由があるなら説明して欲しいもんだ!
    たまに現地の批評が本当にイラッとする時があります。
    特にカークに対して過小評価としか思えないコメントには張り倒したくなる時がありますローズ、DJ、と同タイプのPGだけで、上手く行く訳ないでしょ。
    カークのような冷静でゲームの流れが読めて、チームを機能させられるPGがおいそれと
    獲得出来るとでも思っているのかと問いたいですよ! それこそ幾ら掛かると思ってんだい。

    自分の中ではチーム再編に於いて、ノア、ローズ、タージ、カークはアンタッチャブルな
    存在です。 そこにSFWなのかSGが加わるかでジミーのポジションが決まって来ると
    考えています。 カークに関してはスタートでもベンチからでも可能なので選択肢が
    広がるとも解釈出来るわけです。 兎に角カークは絶対に必要不可欠な存在だと確信しています! 何か怒っちゃったな俺・・・ 趣旨が狂ってしまって面目無いです。

    • T-コッチさん、コメントありがとうございます。
      シーズン序盤にたまに見られた、ローズでの速いペースからのカークのスローペース。そして2人の併用というのは見ていて期待できるものがありましたね。その後オーガスティン加入で似た様な事が出来ていたのはブルズにとってプラスだったと思います。

      現地のメディアというかファンブログのカークへの批判的な姿勢はもの凄いですよね。言いたい事はわからんでもないのですがさすがに行き過ぎな時が多々ありました。活躍してる試合ですら評価しようとしないのは謎すぎます。

      しかしプレイオフでウォールやビール等の素早いガード陣への対応で少しもたついていたのと、それによりオフェンスに集中出来ずシュートがあまり入らない、ターンオーバー増につながった感じにも否めませんね。

      個人的にはそういった所を加味しても、彼の存在はそれらを上回るプラス材料であると思うので是非来季も見たいという気持ちがあります。

  2. ハインリックのディフェンス、腰が低くて尚且つ高さのブレも少なく非常に良いですよね。
    蔵人好みのタイプかと思います。

    年齢がある程度の契約を出すの渋る理由かもしれませんが、まだまたやってくれそうなので可哀想な気持ちもあります。
    …が、彼ほどの選手がミニマムで帰ってきてくれるのはブルズにとっては幸せこの上ないことでしょうね。
    補強ができた際にはハインリックに感謝、という場面があるかもしれません!

    シュート力が近年落ちてきたな〜と思っていたのですが、年明けからぐっと若返ったようにシュート決めてくれたのが嬉しかったです。

    来シーズンもいてくれると思ってるので、
    ローズ、DJ、ハインリックの3人がいるポイントガード贅沢だな〜!!

    • ベニーさん、コメントありがとうございます。
      カークのディフェンスの姿勢いいですよね。ジミーもそうですがとにかく腰が低い。やる気満々なのも伝わってきてとても好きです。
      来季のベテランズミニマム契約は10年以上の選手は$1,448,490。今季より大幅カットにはなってしまいますが、役割も変わってくるとは思うのでどうでしょうね。その辺はもうフロントと本人がうまいことやってくれる事を願いたいと思います。

      結局はブーザーの去就次第で使える金額が変わるので、しばらくは色々と予想が立てにくいですね。

  3. 当時はハインリックとコリソンとグッデンのいたカンザスがすごく強くて,
    同時期のジェイウィリアムスとダンリービーにバティエとブーザーのデュークとのバトルがすごく熱くて,
    14年後にハインリックダンリービーブーザーがいっしょにいるのがなんだかすごくいいかんじでした〜・∀・

    • (‘-‘*)さん、コメントありがとうございます。
      いやー当時のカンザス大凄かったですよねー。そしてデュークも。一番大学バスケをちゃんと追っていたので90年代後半から2000年代前半なので当時見てた選手はみんななんだか今見ると感慨深いです。

  4. ひとつ考えないといけないことは、「結果」です。
    現地の評価はやはり序盤の不調とPOでの失速を考慮したものでしょう。とくに若いガードに圧倒されることは隠せませんでした。

    「ディフェンスが堅い」、「シュートがよくはいる」 これはイメージです、わたしたちの。
    実際の試合、スタッツをみるに、点数がとれない、アシストが少ない、これらがやはり先発PGとしてはあまりに不十分だったので、批判が集中しているということでしょう。
    本来控えのPGでローズの代役とすれば十分だ、とこちらのファンは言うでしょうけど、現地は先発になった以上、結果がすべてですからね。

    ローズの控えとするならまったく問題ないと思います。

    • スカラブリ煮さん、コメントありがとうございます。
      シーズンを総合してのその評価なら全然かまわないんです僕も。数字は数字ですから。ただ現地のいわゆるここであがっている酷い批判は活躍しているような試合であっても、「でも嫌いと決めたから褒めません」みたいなものばかりだったのが、多くのファンを怒らせているものだと思います。現にブログとかではなく現地記者の間では割と平均的な「よくやってくれた」という評価が多い印象でした。

  5. このページで言うのはとても勇気が要りますが、私はカークの事を皆様ほど好きではありません。
    正確に言いますと、彼のゲームに対する特に強豪チームに対峙する時の意識、気合は大好きです。ローズとデンがいなくなった後のブルズを支えてくれたメンバーの一人である事は間違いありません。なので今シーズン全体を通しての評価としては、良く頑張ってくれたなーというのが素直なところです。
    一方で、苦しい時に何とかしてくれ、という場面で救ってもらったという印象が、無いとはいいませんが、薄いんです。ノア、タージ、DJにはあります。ダンリービーやジミーにもあります。
    チームが劣勢、相手がノリノリ、自ずとシュートリズムが悪くなり、どんなにパスを廻してもフォーメーションで仕掛けても相手Dを全く崩せない、そんな時に流れ関係なく個人技のみでゴールをもぎとってくる、そんな場面です。特にプレイオフではそういう場面でのパフォーマンスが生死を分けるし、各選手にはレギュラーシーズンを通しての安定した能力プラスアルファが求められます。カークにはそのプラスアルファを見せてもらえませんでした。4Q残り3分4点差を追いかけている状況だったら、私はカークではなくDJとダンリービーにコート上に居て欲しい。私は現地のブログでのカークの評価を見ていないのですが、おそらく私と似た様な意見があるのだろうと推測します。

    T-コッチさんの言うとおり、じゃあカークの後釜なんているのか?ときかれたら多分いないのかなと思いますし、来シーズンにも居て欲しいと思ってます。ローズとのコンビネーションにてカークの冷静さや安定感にまた違った意味が生まれる事でしょう。ただ、上述したような苦しい状況でなんとかしてくれる、エゴとそれだけの技術も持ち合わせて欲しいです。そうでなくては、ちょっと平均以上の「堅実的なPG」の域を超える事はないだろうと思うのです。

    • MJ32さん、コメントありがとうございます。
      いやいや、反対意見でもどんどん書いてくれてかまいませんよ!

      個人的には彼は平均以上の堅実的なPGでいてくれればそれで良いかなと思っています。当初はブルズもそれを目当てで契約したつもりでしたが、ここ2年間多くの不運の影響でそれ以上を求められる状況になってしまったという見方をしています。
      おそらく現地報道でベテランズミニマムで再契約出来るなら大歓迎というのはそういう意味合いだと思います。僕もどちらかというとその姿勢でいます。一つ上のコメントにも書いていますが、僕や他のファンの方が不快感を指名している現地ブログのコメントは、カークがどれだけ活躍しようと彼を小馬鹿にしたようなツイートやコメントを多々つぶやく大手ブロガーがいたのでそれだと思います(少なくとも僕の不快感はその人です)。ノアやタージが気迫溢れるプレイでチームを引っ張ってる時は褒める割に、カークが似た様な事をすると「こいつ気迫だけだ」みたいなつぶやきをすぐに出すのが昨シーズンからいつもイライラしていました。

      それでもその人も最終的には「来季ベテランズミニマムで再契約なら全然有り」というスタンスになっていたので、そう言った意味でも今季のカークの活躍は評価されたのかもしれません。

  6. こんにちは、カークの記事とゆうことで約1年ぶりの投稿です!笑
    ちょうど彼がブルズに入った10年前、私が10歳のころに、初めて見たNBAの試合がブルズでした。そしてカークの冷静なプレイに魅せられてバスケットを始めました。
    だから私にとって彼は永遠のアイドルみたいなものなんです!
    常に冷静かつ全力のキャプテンカークとブルズの優勝を来年こそ!ローズもはよ戻ってこいよ!
    選手スタッフの皆さん、そして管理人さん今シーズンもお疲れ様でした。来期もよろしくおねがいします。
    駄文失礼しました。

    • ARSさん、コメントありがとうございます。
      ご指摘通りにコメント修正しておきましたー!
      ということはARSさんはカークと共にNBA観戦&バスケをしていったんですね!それは思い入れのある選手になりそうですね。これからも彼のプレイが楽しみです。

  7. ハインリックの記事待ってました(笑)
    モハメッドの記事の際に言ったのは、冗談ではなく結構真面目にハインリックは欲しいです。
    管理人さんの言う通り、ハインリックは日本で人気高いような気がします。派手さはありませんが…何をやらしても、そつなく出来ますし、どんな役割を与えても黙々とこなしてくれますからね!協調性という言葉が好きな日本人にはウケが良いんでしょうね。代表経験もあるぐらいの選手なので、もっと我が儘言っても良いぐらいですけどね(笑)

    • kkマンバさん、コメントありがとうございます。
      前からカーク日本で人気あるなーと思っていたのですが、自チームの選手が他チームファンからも言われるとなんだか自分の事のように嬉しいですね。日本ではポイントガードが人気あるという印象もあるので、それも相まってなんですかね人気の高さ。
      カークは文句を言わずになんでもやったるぞっていう静かな闘志みたいなのがあって好きです。

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