トニー・クーコッチ インタビュー和訳

トニー・クーコッチ インタビュー和訳

SLAM誌のホームページにトニー・クーコッチのインタビューが掲載されていたので翻訳しました!クーコッチ大好きだったんですよねー。マイケルらはもう当然として、その辺を覗けば一番好きな選手でした。彼の影響で僕はパス好きになったと言っても過言ではないのかもしれません。懐かしい。

大した内容ではないですが、どうぞー。今季か来季にブルズにくるかもしれないミロティッチがクーコッチのような軌跡を辿ってくれると嬉しいなー。

トニー・クーコッチがクロアチアからアメリカに渡ったその日、彼は思いがけないニュースに迎えられた。新しいチームメイトとなるマイケル・ジョーダンが引退する。その時点で、多くのスカウトをあっと言わせた「ザ・ウェイター」と呼ばれる24歳の211cmポイントフォワードはサイドディッシュからメインディッシュへと格上げされた。

巧みなプレイとソフトなシュートタッチ、オフェンスで全てのポジションをプレイできる希有な能力を持っていたクーコッチは1996年に72勝し優勝したブルズの一員として最優秀シックスマン賞を受賞。そこから3連覇した後、8年間を3チームでプレイした。NBAのキャリア平均11.6得点4.2リバウンド3.7アシストはクーコッチという選手を少ししか物語っていない。彼は現在のリーグが国際的なプレイグラウンドとなるまでに至った、ユーロからNBAへのムーヴメントのパイオニアの1人であった。

引退後のクーコッチは主に家族とゴルフに時間を割いている。最近、ゴルフコースとシカゴ郊外にある自宅を行き来する途中にSLAMとのインタビューに応えてくれ、ブルズやMJのゴルフ等について語ってくれた。

SLAM: アメリカにきてNBA入りするのはあなたにとって難しいものでしたか?

トニー・クーコッチ「家族から離れてイタリアで2年間プレイしていた事が良い準備になるかなと思っていたのだけど、(NBA入りするのは)道の世界に大きく一歩踏み込むような物だった。ヨーロッパではスコッティー・ピッペンがブルズでプレイしていたように私はポイントフォワードをプレイしていたんだ。だからこっちに来てからはリムに背中を向けた状態でプレイする方法を覚える必要があった。ライフスタイルもしっかりと順応する必要があったね。
アメリカに来て最初にしっかりと食事をする時に、メニューを読んでパスタとサラダとスープを頼んだんだだけどね、ヨーロッパサイズの大きさを想像していたらテーブルに出されたのは8人くらいで食べる様な量だったんだ。そしてスティーブ・カーがテーブルにやってきて”それ全部食べるの?”って聞くもんだから”当たり前だよ、これを全部食べて、それからコーヒーでも飲みに行って、クソすれば試合の準備万端だ”って答えたんだ(笑)。」

SLAM: プレイオフでブルズを観て色々と思い出したりした?

クーコッチ「今年のプレイっぷりでは思い出さなかったね。冗談だよ(笑)。今シーズン彼らが迎えた逆境の数々を考えると、素晴らしいシーズンを送ったと思う。レギュラーシーズンとプレイオフは全くの別物でね、プレイオフの7戦シリーズでは相手を倒す為に全てがしっかりと機能していないといけないんだ。ワシントンに対してオフェンス力不足がブルズにとって大きな痛手となったのは明らかだね。」

SLAM: 最近は何をしているの?

クーコッチ「ゴルフだよ(笑)。コーチとしてバスケに戻れると良いなと思っているよ。コーチになるのに必要なバスケの知識は備えていると思っているから、数年感アシスタントをやってサイドラインからバスケに関わるのはどういうものなのか経験してみたいね。」

SLAM: この時期になると優勝してた頃のチームを思い出したりする?

クーコッチ「そうでもないね。当時選手としてとても楽しんだけど、最近はあまり考えたりしないかな。」

SLAM: 昔のチームメイトとまだ連絡を取ったりしている?

クーコッチ「ちょいちょい会ったりしてるよ。スコッティーは試合に行くと合うし、スティーブ(カー)はテレビ解説で来たら合うね。ビル・ウェニントンはブルズでラジオをやっているからよく会うね。マイケルも会うよ。お互いゴルフをよくやってるから、年に数回会っているね。」

SLAM: マイケルにゴルフで勝つ事はある?

クーコッチ「私は彼より良いゴルファーだよ、それ書いていいからね(笑)。いやいや、普段はコンビとしてプレイするんだ。だから2人で誰とでも勝負するよ。」

SLAM: あなたがプレイしていた頃は当然ブルズのウェアを着るのがとても人気でしたが、最近になってまた当時のウェアを着るのが流行っています。びっくりしていますか?

クーコッチ「驚きなんてないよ。我々はリーグ史上最強のチームの内の1つだったんだからね!」

元記事:Coming to America by Peter Walsh|SLAM Online

8 コメント

  1. オ~~! クーコッチ! 
    勿論、お名前を拝借しているくらいだから大、大、大ファンです!!
    オリンピックでのドリームチームvsクロアチア戦以来のファンです!
    何と言ってもスーパーソニックスとのNBAファイナルで2戦連続で試合を決める
    連続スリーは今でも鮮明に記憶に焼き付いて離れませんよ!

    クーコッチがシクサーズに移籍した時の絶望感といったらもう筆舌に尽くせない程・・・
    ピッペンとのサラリーの問題とかで叩かれたりもしましたがクーコッチにはブルズで
    全うして欲しかったですね。
    今でもたまに、観戦に訪れてくれることもあり相変わらず男前だな~と感心します(笑)

    ミロティッチの映像をYouTubeで観ますが、クーコッチの方がシュートフォームもタッチも
    柔らかくて、パスも上手い! オマケに男前!
    フィジカルでは負けちゃうかもしれないけれど(なんせ、あだ名がピンクパンサーだもの)
    クーコッチのバスケIQはかなり高かったですよね! ハードルは高いですよ~

    カーとの遣り取りでは予想外の荒々しいコメントで爆笑してしまいましたよ(笑)
    けつこうお茶目な人なんですね。 
    指導者としてブルズに戻って来てくれたら最高です!
    大ファンだったクーコッチのインタビュー&人となりを紹介して下さって大感謝です!
    ありがとうございます(笑) 
     

    • T-コッチさん、コメントありがとうございます。
      おお、やはりT-コッチさんの名前はクーコッチが由来だったんですね。
      なんだクーコッチファン多くて嬉しいです。

      クーコッチがその後シクサーズやバックスでプレイしているのを見るのはなんとも違和感のあるものでした。いつも当時のNBA LIVEやる時はまずクーコッチをトレードでブルズに戻す所から始めていましたw

      カーとのやりとり面白いですよねw 以前カーも違う番組でこのエピソードを披露していて、地味にクロアチアアクセントで喋ってて爆笑しました。また何かあったら紹介しようと思います!

  2. こんばんは、BFIJさん
    珍しい記事ですね。
    クーコッチですか、2度目の3ピートに欠かせない選手でした。
    しなやかで体に軸がピンと真っ直ぐ自然体で
    打点高く放物線高いレフティーでした。芸術的なシューターでしたね。
    サイズある体から想像できないくらい器用な柔らかいプレーは
    NBAで似たプレイヤー探すの難しいです。
    彼は今アメリカで何を生業にしてるのでしょうか?
    まさかゴルファー?(笑)
    そういえば、たまにユナイテッドセンターコートサイド席で観戦してる姿
    何度か見たような気もします。もう40過ぎてる年頃なのに若く見えます。
    マイケルよりゴルフの腕うまいって相当なレベルですよね。
    91、92、93の3ピートメンバーで、BJアームストロングとかホーレスグラントとかは
    何してるんでしょうか?ホーレスの度付きゴーグルが懐かしいです(笑)
    今オフまた懐かしのブルズメンバー情報ありましたらお願いします。
    ふと僅かな時間ですが若返る気がします(笑)

    • MJ恋しDR待ち人さん、コメントありがとうございます。
      今でこそたくさんいますが、当時はあの身長であのプレイスタイルは相当珍しかったですよね。今何で食ってるんですかね。なんかでもユーロ選手はちゃんと貯蓄してそうでその辺は大丈夫そうな気もしますw ゴルフはクロアチアでアマチュア大会優勝したりしてるみたいです。

      ちなみにBJは今代理人業をやっています。それこそローズの代理人で来日時に一緒に来ていましたよ!その時にお話する事ができて大興奮でした。またこういうフラッシュバック記事があったら掲載しますね!

  3. クーコッチ最高でしたよね。
    当時のブルズのBIG3といえばジョーダン、ピッペン、ロッドマンですが、スパーズでいうBIG3の一角であるジノビリの役割はあの時はクーコッチだったと思います。
    ヨーロッパ系選手の特長である、運動神経に頼り過ぎないバスケットの基礎技術とIQ、高身長なのに上手なボールハンドリングと中長距離シュート能力といった概念を植えつけた選手の一人でした。だからなのか、同じようなタイプの選手、例えばベリネリ、ラドマノビッチ、シェンゲリアといった選手を無意識の内にクーコッチと比較している気がします。

    クーコッチの家がシカゴ郊外という事でグーグルしたところ、高級住宅地であるのは勿論の事、ジョーダン(売り出し中)、ピッペン、ノア、ハインリッヒ、みんなご近所さんでした…

    • MJ32さん、コメントありがとうございます。
      大事なとこでシュートを決めてくれるあの勝負強さ、そして何よりあの長身からのパススキルがとても好きでした。彼やサボニスなどユーロ選手のパイオニアあっての今のこの国際的な選手層だと思うので、そういう意味でもリーグにとってとても需要な選手でしたね。

      シカゴ郊外のあの高級住宅街はまーなんか素敵なお家が多いですよねw 住んでみたいわー。

  4. 懐かしいですね。
    僕もレフティーなので昔はよく参考にしてました。
    シカゴに来たばかりの時、地元新聞に
    息子さんを抱いてる写真と共に紹介記事が
    ありました。あの赤ん坊だったJr.も
    かなりのイケメンでしたが、
    今はどうしてるんだろか。

    マイケルが引退して
    ピップがシューズに
    4peatと書き込んで挑んだプレイオフなど
    思い出が蘇ります。
    彼がユーゴ代表だった頃、ディノ.ラジャ
    ペトロビッチ、ディバッツがチームだった
    頃の映像を観ましたが
    まさにスパーズの様な凄まじさがありました。

    是非、コーチとして再びあのイケメンを
    拝みたいものです。
    面白い記事をありがとうございました。

  5. あれんさん、コメントありがとうございます。
    レフティーなのですね!僕も中途半端ですが一応生まれつきレフティーです。そういうのもあって尚更好きだったんだと思います。息子さんはペンシルベニア大でバスケをやっていたんですが怪我とかがあって最終的には辞めてしまってるみたいですね。

    クーコッチはよくブルズの試合にきてくれるので嬉しいですよね。どこかでコーチ経験積んで再びブルズにいる姿とか見てみたいものです。

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