フレッド・ホイバーグHCのインタビュー by ザック・ロウ
フレッド・ホイバーグHCのインタビュー by ザック・ロウ

Chuck Burton/AP

おなじみGrantlandのザック・ロウ氏が我らが新HCフレッド・ホイバーグとインタビューを行っていたので翻訳してみました。そしてこれを翻訳し終わったと同時にESPNがGrantlandの打ち切りを発表。。残念すぎるというかアホすぎる。翻訳しといてよかったです。ではどうぞ!

元記事:Five Minutes With Bulls Coach Fred Hoiberg by Zach Lowe

フレッド・ホイバーグは気づいていなかったが、NBA10年キャリアの晩年にもう一度でも強い衝突を受けていたら死んでいたかもしれなかった。所定の健康診断を受けた結果、ホイバーグは大動脈瘤があることが発覚した。大動脈に突起ができ、ちょっとした衝撃をきっかけに致命的な内出血を起こす可能性があった。

この診断で彼の選手生命は絶たれてしまった。しかしその後ミネソタのフロントで、そして出身校でもあり選手の頃から周りから「The Mayor(市長)」と呼ばれるほどだったアイオワ州大のヘッドコーチとして名を挙げた(とあるフィットネスクラブには市長専用の駐車場があるのだが、実際の市長のためではなくホイバーグのためにある程だ)。ロイス・ホワイトを筆頭に優秀な転校生達を中心にサイクローンズをすぐさま再建した。しかしNBAという夢の仕事を断ることはできなかった。シカゴが「徹底的な調査(4日間しかかからなかったけど)」をした後に、過去にティム・フロイドがしたようにアイオワ州大からブルズのコーチへの道を選択したのだ。

シカゴが水曜日にブルックリンとの試合を行う前に、ジョアキム・ノアのベンチ起用、ニコラ・ミロティッチとパウ・ガソルの相性、ファッションセンス、などについてGrantlandは数分間ホイバーグと話をする機会を得ることができた。

先発しないことを告げるジョアキム(ノア)との会話はどんな感じだったのかな?

実はジョーの方が持ちかけてきた話なんだ。簡単にまとめると「俺は前からタージとの組み合わせが良いプレイができる」と言っていた。彼はニコとパウも相性が良いと感じていたようで、そのルートで行かないかって話だったんだ。ジョーが始めた会話だったんだ。彼が私のところに来た。彼がどういう人物か物語っているよね。

その会話がある前から、例えば8,9月くらいからその方向に傾倒していた?

色んな組み合わせのラインナップを考察していたけどこれといった結論には至っていなかったんだ。ジョーの方からそう言った話し合いをしたいと持ちかけてくれたのはとても良かったね。

戻る可能性もある?既にあのベンチ陣がオフェンスを作り出そうとしているのを見ていると大丈夫かって思ってしまうのだけど。

もちろん。別に今のラインナップと結婚した訳じゃないよ。どうなっていくか観察していく。昨夜(対キャブス)の先発陣のケミストリーは好きだった。ベンチ陣も良いプレイができたんじゃないかなと思っている。

ニコ/パウの組み合わせは優勝を狙えるようなディフェンスができると思う?特にディフェンスリバウンド面で。

昨夜は良かったんじゃないかと思うよ。クリーブランドは序盤からラヴを使って攻めてきて最初のポゼッションで得点していた。でもニコはその後めちゃくちゃ頑張っていたと思う。パウも終盤に素晴らしい守備を見せてくれた。ジミー(バトラー)とトニー(スネル)がウィングにいることでそこに2枚とても良いディフェンダーを置くことができる。デリック(ローズ)だって良い仕事をしてくれる。

パウの良いところはその長さだ。彼の数字を見ればわかる。昨季もブロック数がとても高かった。そう言った事は分析し今後もモニターしていくよ。

その間、キャブスはピック&ロールで彼の守備を切り刻んでいた。終盤彼が出ていたことに少し驚いたけど、そこでギブソンがファウルアウトしてたことを思い出したんだ。

そう。でも彼はで違っていた、そしてタージも退場していた。彼はああいった大きな舞台を経験している。彼はそれを欲していたんだ。

とても大事な質問です。ミロティッチはパンプフェイク多すぎないかな?彼は多分幽霊相手にもパンプフェイクしてると思う。

(笑)。ニコは空いていれば是非打ってもらいたいね。でもあのフェイクで相手を飛ばせているのも事実だ。もしそれが出来て、ペイントに入ってフローターを打てるのならそれでも構わないよ。

あなたは割とみだなしなみが整っているタイプだけど、彼の髭は気にならない?

いやいや!全く気にならないよ!彼の髭好きだよ。

ジミー・バトラーのユニフォームがすぐズボンから出てくるのは?ユニフォームが出た状態での出場時間はリーグトップです。

本当に?

まあ、公式なスタッツではないけど、多分。

気づかなかったよ。

またまたー。

いや本当に。もしそれに関して注意されるような事があればなんとかするよ。

昨夜デリックはかなりドライブを仕掛けていて、いくつかファウルを貰ってもいいようなのもあったけど、いくつかはカオスで終わっていた。フィルムを止めて見てみるといくつかとてもシンプルなパスコースがあるんだ:逆サイドにパウが空いていたり、ダグ・マクダーモットがスポットアップしていたり。リムに切り込んでいくのと簡単なプレイをする事のバランスを見つけるのはなかなか難しいことなのかな?確かに彼が突っ込むことでファウルを取りに行ったり良いことも起きるからね。

彼は今片目でプレイしているんだ。

そうだった。

彼はクリーブランド戦で22本中14本をペイント内で放った。それは素晴らしいことだ。とても良かったよ。

じゃああまり心配していないって事で良いかな?

ああ、心配していないよ。

ミロティッチは今年何度も切り込んでいるよね。多くのストレッチ4、大してシュートがうまくないタイプでさえピックを張った後になんとかポップやフェードして終わる事が多い。それに対してニコはロールする事も多くてディフェンスの予想を反する。そこはあなたが支持していることですか?

ああ、彼には自由を与えている。彼はとても賢いんだ。彼とパウはとても相性が良い。だからあの二人を一緒にプレイさせるのを好んでいるんだ。彼は状況を読むのがとても上手い。彼はその件に関して話に来たことがあって「自分はロールするのが好きなんだ」と話していた。彼がロールするとパウがポップする。彼がポップスレがパウがロールする。そこのケミストリーがとても良いんだ。

パウがエルボーにポップしてボールをキャッチした際に、反対側をニコのために開けてあげるプレイがあったね。ニコはゴールまでオープンになっていた。

そう。あれは好きなプレイだ。彼らはお互いをうまく使える。
GIF ミロティチ

コーチがネクタイをしないことに僕は賛成なんだけど、あなたの場合は心臓に関する医療的な理由もあってするのをやめたんだよね?

昨年それでするのをやめたんだ。着けていると少し頭がくらくらするんだ。心臓の弁が昨年はあまりいい状態じゃなくて、それが大きな理由だ。ただネクタイはしていない方がとても心地よかったんだ。心臓の鼓動は全て感じるんだ。全て。最初の手術以来、全ての拍を感じる。だから私にとっては快適さの問題かな。医者にもこの件に関しては話したのだけど、彼らも私がネクタイをしていないの方が安心だと話していた。

これからも付き合っていかないといけない事という事ですね。

そうだね。試合が進むにつれ心拍はより強く感じるんだ。もしくはジム・キャルフーン(前コネチカット大HC)みたいにネクタイの結び目が胸くらいまで落ちてるスタイルにするかかな。

やつれたルックもいいかもね。「この試合に殺される!」ってね。

そうそう、まさにそれ。髭でも生やしてそうしようかな。

バスケの事に関して、恩師フリップ・サウンダーズの選手としてそして同僚として学んだ一番の事は何だった?

正直に言うと、一番大きいのは人間関係だね。フリップは自分がどういう状況下を把握する事にとても長けていたんだ。辛い時はこっちに来て肩に手を回してくれる。ホームに向かっている移動中、私が大丈夫かどうか30分くらい一緒に話し合ってくれたのを覚えている。そう言った感覚は本当に素晴らしかった。

大学でコーチしていた時に相手がマッチアップゾーンをするチームだった時があるんだ。ゾーン対策について30分くらい知恵を貸してくれないかなと思って訪れたんだ。そしたら結局彼は一日中一緒にいてくれたんだ。朝セッションをおこなって、ランチを食べて、午後にまた。そうやってわざわざ時間を取ってくれる、彼が近い人に対してはなんだってしてくれる人だったんだ。

何人かにあなたのiPodにはどういう曲が入ってるのか聞くように言われてるんだ。

それは言うのやめておこうかな。

えーいいじゃない。

ごめんね!

※補足:
その後のシカゴ・トリビューン記事によると、ノアは「ベンチからプレイしたい」と申し出た訳ではないようです。単純に自身とタージの組み合わせ、そしてパウとニコの組み合わせがいいだろう「チームにとってベストなことをやりたい」という話を二人でしたようです。ニコ先発案が強まった結果こうなったのでしょうね。

1コメント

  1. 正直、我等が守護神ノア様がベンチスタートなのは気分の良いものではありません。
    ただ、ノア&タージのコンビネーションの良さはブルズ・ファンなら誰もが知る所ですし
    ポイントセンターを堪能出来るシチュエーションでもあるので、スターターに拘らなければ
    ウェルカムなのですよね。

    なのでネッツ戦でもコメしたのですが、「同等の力を持つ特徴の異なる2チーム」を持つ
    システムと解釈しているのです。
    2試合を観てホイバーグ・ブルズの戦略に可成りの期待が膨らんで来ています!
    後は兎に角、選手は勿論の事ホイバーグHCの健康が良好である事を願うばかりです!

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