こちらでNBAドラフト2016の結果を速報致します。
解説は主にESPNのドラフト博士、チャド・フォード氏の翻訳です。
1巡目
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1位 ベン・シモンズ Ben Simmons
フィラデルフィア・76ers
LSU|19歳|208cm|109kg|Fフォワードながらも優れたコートビジョンとパスセンスでポイントフォワードをこなせる今ドラフトの大目玉。ジャンプシュートという課題があるものの、そのタレントとポテンシャルはそう言った懸念を全て振り払うほどの魅力を持っている。よりでかく身体能力の高いドレイモンド・グリーンと考えるとわかりやすい。
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2位 ブランドン・イングラム Brandon Ingram
ロサンゼルス・レイカーズ
Duke|18歳|206cm|88kg|SFレイカーズ的にはシクサーズが取らなかった方を取ればいいというどちらかというと楽なスタンスと言えるくらい、シモンズと並ぶ素材であるイングラム。得点能力もあり、機動力もあり、身体能力の高いウィングプレイヤーとして期待される。身体を作る必要があるのがまず第一の課題か。
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3位 ジェイレン・ブラウン Jaylen Brown
ボストン・セルティックス
California|19歳|201cm|101kg|SF2度のワークアウトで大学では見せられなかったシュート力を見せセルティックスを魅了。身体能力は高く、NBAに耐えうる身体も持っているので、もし本当にシュートが打てるのであればスターになれるポテンシャルがある。
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4位 ドラガン・ベンダー Dragan Bender
フェニックス・サンズ
Croatia|18歳|216cm|98kg|PF4番補強必須だったサンズにとってとても良いピックになりそう。ベンダーは現代NBAにはまる典型的なストレッチフォーだ。シュート力があり、ゴール下を守ることもでき、リバウンドと複数ポジションを守ることもできる。
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5位 クリス・ダン Kris Dunn
ミネソタ・ティンバーウルヴズ
Providence|22歳|193cm|100kg|PGトム・シボドーがずっと狙っていただけに、複数のポジションを守れるタフなディフェンダー。シカゴのジミー・バトラーとのトレードも噂されたが流れた様子。
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6位 バディー・ヒールド Buddy Hield
ニューオリンズ・ペリカンズ
Oklahoma|22歳|195cm|96kg|SGエリック・ゴードンがFAな為シュート力・得点力が必要なペリカンズにとってヒールドはインスタントオフェンスを提供できる。
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7位 ジャマール・マレー Jamal Murray
デンバー・ナゲッツ
Kentucky|19歳|195cm|94kg|PGマレーはナゲッツにはまるだろう。力・身体能力・パス主体のムディエイに対してマレーはシュート力と技巧で組み合わせがいい。どちらも1番と2番をこなせる。
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8位 マーキーズ・クリス Marquese Kriss
SAC→フェニックス・サンズ
Washington|18歳|208cm|106kg|PFSACが8位指名クリスをPHXへ
PHXからボグダン・ボグダノヴィッチ、13位、28位指名権、2020年2巡目指名権をSACへクリスはかなり買っているのだけどサンズにトレードしてしまうことにびっくり。サンズにとってはないスムーヴだ。ドラフト直前までベンダーとクリスで悩んでいたサンズだが両方獲得。クリスは身体能力も高いのでベンダーの横で3番もプレイできるだろう。
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9位 ヤコブ・パートル Jakob Poeltl
トロント・ラプターズ
Utah|20歳|216cm|108kg|C今年のドラフトで最も安全なピックの一つ。彼はNBAに長いこと在籍することになるだろう。手が柔らかく、リバウンド、ブロック、ピック&ロールがうまい。もう少し身体とジャンプシュートを鍛える必要があるがとてもスキルが高い。
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10位 ソン・メイカー Thon Maker
ミルウォーキー・バックス
Australia|19歳|216cm|98kg|PFジョン・ハモンドGMはリスクをかけるのに躊躇をしない。数年前にヤニス・アデトクンポでそれを見せ、今年はソン・メイカーだ。身体能力は高くポテンシャルはあるが、時間をかけて育てる必要がある。
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11位 ドマンタス・サボーニス Domantas Sabonis
ORL→オクラホマシティー・サンダー
Gonzaga|20歳|208cm|108kg|PFORLがヴィクター・オラディポ、アーサン・イリヤソヴァ、11位指名のサボーニスをOKCへ
OKCがサージ・イバカをORLへサンダーにとって良いトレード。オラディポとウェストブルックのバックコートはとてもダイナミックになるし、サボーニスは即戦力になるスキルと強さを持っている。イバカはとても良い選手でストレッチ4という必要性を埋めることができるが、獲得するのにかなり放出した印象。
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12位 トーリアン・プリンス Taurean Prince
UTA→アトランタ・ホークス
Baylor|21歳|203cm|100kg|SFトレード
ATLのジェフ・ティーぐがINDへ
INDのジョージ・ヒルがUTAへ
UTAの12位指名権がATLへプリンスは予想のトップ30に入れていなかったが、悪いわけではない。今年は10位から35位くらいまでが同等に近い。スリー&Dのウィングになれるポテンシャルを持っている。ベイズモアがFAになるのを考えると、ホークスにとっては埋める必要があるポジションだった。
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13位 ヨーギオス・パパヤニス Georgios Papagiannis
PHX→サクラメント・キングス
Greece|18歳|218cm|109kg|CSACが8位指名クリスをPHXへ
PHXからボグダン・ボグダノヴィッチ、13位、28位指名権、2020年2巡目指名権をSACへパパヤニスはここ数週間が評価を稼いでいった選手。しかし13位指名は少し高い感じがする。218cmの長身で18歳にしてはスキルも高くポテンシャルはある。しかしマーキーズ・クリスをトレードしてしまうのはどうなのだろう。現代NBAでは控えセンターレベルだと予想する。
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14位 デンゼル・ヴァレンタイン Denzel Valentine
シカゴ・ブルズ
Michigan St.|22歳|198cm|95kg|SFブルズは先日フランチャイズPGのデリック・ローズをニックスにトレードした。ドラフトではPGをとるかと思われたがウィングのヴァレンタインを獲得。しかしヴァレンタインは今ドラフト屈指のパサーで、現代のポジションを問わないNBAではPGで起用する時間帯も出てくるだろう。ディフェンスでどこを守るのか、そして膝の健康状態の懸念はあるが、とても良いピックだ。
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15位 フアン・ヘルナンゴメス
デンバー・ナゲッツ
Spain|20歳|206cm|102kg|PFうちのケヴィン・ペルトン氏はヘルナンゴメスを9位にランクしていた。今年スペインで活躍し、スリーを打てるしスキルも高い。海外に残る可能性もあるが、ヘルナンゴメスとマレーの獲得でナゲッツのスキルはかなり上がる。
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16位 ガーション・ヤブセレ Guerschon Yabusele
ボストン・セルティックス
France|20歳|203cm|109kg|PFこのピックは好きだ。フランスのラリー・ジョンソンという呼び名が全てを説明する。ペイントでは力技を見せながらもジャンプ力もあり、スリーまで打てる。ハードプレイが特徴的。海外に少し残るだろうが、長期的に見るとセルティックスにとってはいい指名となるだろう。
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17位 ウェイド・ボルドウィン4世 Wade Baldwin IV
メンフィス・グリズリーズ
Vanderbilt|20歳|193cm|92kg|PGボルドウィンの指名はコンリーを繋ぎ止める自信がない表れだろうか?ボルドウィンはサイズがあり、身体能力も高く、シューターとしての定評もある。PGなのかどうかが問題が。ヴァンダービルト大での判断力は疑問が残るものだった。リーダーシップもあまり見られなかった。しかし現代のリーグの作りなら、活躍することができるはずだ。
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18位 ヘンリー・エレンソン Henry Ellenson
デトロイト・ピストンズ
Marquette|19歳|213cm|110kg|PFずっとトップ10予想に入っていたエレンソンを獲得できたピストンズは今年のドラフトのスティールをゲット。身体能力が劣ることから順位を下げたが、今ドラフトのビッグマンの中では屈指のスキルを持っている。スリーを打てるし、ミッドレンジからの能力が高い。サイズもあるためセンターをプレイしリバウンドすることもできる。アンドレ・ドラモンドとのペアリングも魅力的だ。
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19位 マリーク・ビーズリー Malik Beasley
デンバー・ナゲッツ
Florida St.|19歳|195cm|86kg|SGビーズリーは今ドラフト屈指のシューター。骨折でワークアウトをあまりすることができず順位を下げたが、怪我をする前はロッタリー指名確実と思われていた。身体能力も高くハードプレイをする。しかし、ギャリー・ハリスが既にいてジャマール・マレーをドラフトした今、ビーズリーをこのまま残すのかどうかが疑問だ。シューターが多すぎるということはないが、だいぶスキルが他の選手とかぶる。
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20位 キャリス・ルヴァート Caris LeVert
IND→ブルックリン・ネッツ
Michigan|21歳|201cm|87kg|SGトレード
INDの20位指名権がBKNへ
BKNのサディウス・ヤングがINDへ4年生の選手だがネッツとしてはポテンシャルを買った指名となる。3年、4年時に怪我をしていなければロッタリー指名されるような選手だった。身体能力が高く、3ポジションを守ることができ、スリーも打て、ボールハンドリングとパスもいい。健康状態を乗り越えることができれば、ブルックリンにとってはとてもいい選手が加入したことになる。
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21位 ディアンドレ・ベンブリー DeAndre Bembry
アトランタ・ホークス
St. Joeseph’s|21歳|198cm|94kg|SFベンブリーはとても好きだ。オールドスクールなプレイヤーながらも身体能力がとても高い。今ドラフトではベン・シモンズの次にパスがうまい。ここ3年でスリー率が落ちていったのはきになるが、アトランタにとっては良い指名になるだろう。
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22位 マラカイ・リチャードソン Malachi Richardson
CHA→サクラメント・キングス
Syracuse|20歳|198cm|91kg|SGトレード
SASのマルコ・ベリネリとCHAの22位指名権2ガードの補強が必要なキングスにとってリチャードソンの獲得は正解だろう。ウィングスパンが凄まじく、流れからの得点に長けている。シューターとしては好不調の波があるが、入っている時は今ドラフト屈指のスコアラーになる。
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23位 アンテ・ジジッチ Ante Zizic
ボストン・セルティックス
Croatia|19歳|211cm|107kg|Cこちらも海外においておく選手となるだろう。今ドラフト屈指のリバウンダーだ。強く、モーターも良いがオフェンス面ではまだかなり荒削りだ。
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24位 ティモテ・ルワウ Timothe Luwawu
フィラデルフィア・76ers
France|21歳|198cm|93kg|SF個人的にルワウには懐疑的だ。NBAではスリー&Dタイプの選手とされているが、波のあるシューターだった。ヨーロッパでは良いディフェンダーだったが、こちらの大学でプレイしていたらそこまでランクは高くなかったのではと予想する。デジャンテ・マレーがまだ残っていた中でこの指名はミスだったのではないだろうか。
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25位 ブライス・ジョンソン Brice Johnson
ロサンゼルス・クリッパーズ
UNC|21歳|211cm|95kg|PF4年生のジョンソンは大学屈指のリバウンダーだった。身体能力がとても高く、ミッドレンジからも得点ができる。NBAでは少しサイズ不足を感じる。力がそこまで強くなく、フロアをストレッチする能力もない。
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26位 ファーカン・コルクマズ Furkan Korkmaz
フィラデルフィア・76ers
Turkey|18歳|198cm|91kg|SG個人的にコルクマズを高く買っている。NBAタイプのウィング選手で、シュート力有り、ボールハンドルもよく身体能力も高い。課題はもっと身体を鍛えること。しかし26位にしてはロッタリー級の選手が取れたと思う。大当たり。
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27位 パスカル・シアカム Pascal Siakam
トロント・ラプターズ
New Mexico St.|22歳|211cm|103kg|PFシアカムは完全にマサイ・ウジリが選びそうな選手だ。タフでハードワーカー。リバウンドとブロックも強い。泥臭い仕事を全てやってくれる。オフェンスはそこまで良くないが常に全力でプレイしてくれるだろう。即戦力になるタイプ。
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28位 スカル・ラビシエ Skal Labissiere
PHX→サクラメント・キングス
Kentucky|20歳|213cm|98kg|CSACが8位指名クリスをPHXへ
PHXからボグダン・ボグダノヴィッチ、13位、28位指名権、2020年2巡目指名権をSACへロッタリー指名としてはリスクが非常に高かったが、この位置ならリスクもない。良いピックアップだろう。素晴らしいシューターで、ブロックもできる。自分をうまく使えるようになればチャニング・フライのような選手になれるだろう。
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29位 デジャンテ・マレー Dejounte Murray
サンアントニオ・スパーズ
Washington|19歳|195cm|83kg|PGまたスパーズが当たりくじを引いた。個人的にマレーは9位にランクしていた位だ。195cmながら211cmのウィングスパンを持つ素早いポイントガード。自らシュートを作り出す能力もある。ハードワーカーでリバウンドも強い。シュート力がまだお取り、身体を鍛える必要があるがオールスターになれるポテンシャルは持っている。スパーズならうまく育てるだろう。トニー・パーカーも下位指名だったのを忘れてはいけない。
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30位 デイミアン・ジョーンズ Damian Jones
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
Vanderbilt|20歳|213cm|111kg|Cジョーンズはディアンドレ・ジョーダンのような優れた身体能力を持つ。ジャンプ力が高くスプラッシュ・ブラザーズからロブパスをたくさん供給してもらえるだろう。
2巡目
31位 BOS→MEM ディヨンテ・デイヴィス (Michigan St.)
BOSが31位指名デイヴィスと35位指名ザゴラッチをMEMへ
MEMが2019年1巡目指名権をBOSへ
32位 LAL イヴィツァ・ズバッチ (Bosnia)
33位 LAC→NOP シェク・ディアロ (Kansas)
LACが33位指名ディアロをNOPへ
NOPが39、40位指名をLACへ
34位 PHX タイラー・ユーリス (Kentucky)
35位 BOS→MEM ラデ・ザゴラッチ (Serbia)
BOSが31位指名デイヴィスと35位指名ザゴラッチをMEMへ
MEMが2019年1巡目指名権をBOSへ
36位 MIL マルコム・ブログドン (Virginia)
37位 HOU チナヌ・オヌアク (Louisville)
38位 MIL→GSW パトリック・マッコー (UNLV)
GSWが$2.4MでMILから38位指名権を購入
39位 NOP→LAC デイヴィッド・ミシノー (France)
40位 NOP→LAC ダイヤモンド・ストーン (Maryland)
41位 ORL スティーブン・ジマーマン (UNLV)
42位 UTA→BKN アイザイア・ホワイトヘッド (Seton Hall)
UTAが42位指名権をBKNへ
BKNが55位指名と金銭をUTAへ
43位 HOU ジョウ・チー (中国)
44位 ATL イサイア・コルディーニャ (France)
45位 BOS ディミートリアス・ジャクソン (Notre Dame)
46位 DAL AJ・ハモンズ (Purdue)
47位 ORL→POR ジェイク・レイマン (Maryland)
ORLが47位指名をPORへ
PORが$1.2Mと2019年2巡目指名権をORLへ
48位 CHI ポール・ジプサー (Germany)
49位 DET マイケル・ベネジェイ (Syracuse)
50位 IND ジョージ・ニヤング (Iowa St.)
51位 BOS ベン・ベンティル (Providence)
52位 UTA ジョエル・ボロンボイ (Weber St.)
53位 DEN ピーター・コルネリー (France)
54位 ATL→CLE ケイ・フェルダー (Oakland)
CLEが54位指名権をATLから購入
55位 BKN→UTA マーカス・ペイジ (UNC)
UTAが42位指名権をBKNへ
BKNが55位指名と金銭をUTAへ
56位 DEN→OKC ダニエル・ハミルトン (UConn)
DENが56位指名権をOKCへ
OKCからは金銭
57位 MEM ワン・ジーリン (China)
58位 BOS アブデル・ネイダー (Iowa State)
59位 SAC アイザイア・カズンズ (Oklahoma)
60位 UTA タイロン・ウォレス (California)
未ドラフト選手
・ロケッツがゲーリー・ペイトン二世 (Oregon St.)と3年契約
・ニックスがロン・ベイカー (Wichita St.)と1年契約
・ワシントンがダヌエル・ハウス (Texas A&M)と契約
・ウォリアーズがロバート・カーター (Maryland)と契約
バトラーとクリスダンのトレードは失敗ですか。。これは目論見が外れた。。フロントも焦っているのではないでしょうか。。
ドラフトまとめお疲れ様でした。
デンゼルはブルズらしいリーダーシップと魂を持っているのでグッドピックだったと思います。あと私はSACファンですが、クリスを売ったことに失望しております。カズンズもツイッターでいい加減にしてくれって言ってますね…