ここ数日のジミー、ウェイド、ロンドの発言まとめ

「こんな記事書かせるなや」っていうのが本音ですが(苦笑)、ここまでことが大きくなったのでまとめますね。

先日のホークスへの敗戦後、ウェイドとジミーがチームの姿勢についてメディアにかなり感情的に話しました(主にウェイド)。

まずウェイドの発言をまとめると:

「何が起きたのかわからないけど、こういった状況で負け続けているなら、関心がなさすぎるよ。勝つということをもっと重く考えなければいけない、やる気が足りなすぎる。ハートが足りなすぎる。

今日の試合が終わった後みんな家に帰って食事も喉を通らないような状態だって言いたいよ。でもそうじゃないから言えない。やる気があるのかわからない。敗戦は痛みを伴うはずだ。寝れなかったり、人と話したくないような状態になるはずだ。こういう試合は辛いって思うはずだ。このロッカーにいる奴らがそれを感じているのかがわからない。俺が間違っていたと証明してほしいよ。

(終盤のシュートセレクションについて)あの場面でシュートするなら、これまで何本も打ってきていて、そのための努力をしてるんだろうなって思うけど、それをまだ充分見せてもらっていない。

ジミーを見たら『ジミーは自分の仕事をちゃんとやってるな』って言える。ジミーもきっと俺を見たら『ドウェインは自分の仕事をやってるな』って言えるだろう。しかしその後、他の選手たちについても同じことが言えるかは疑問だ。

選手たちが本当に真剣に勝ちたいと思っているかが見えない。こういった敗戦は痛いと思わなければならない。俺は35歳だ。3度優勝している。それで俺が若手よりも負けて辛いなんて思っていたら問題だ。彼らはもっと欲しがらなければならない」

そしてそれらを受けてジミーの発言をまとめると:

「勝つか負けるか、もっと気にかけないとダメだよ。役割を与えられたら、それを必死に全うしないといけない。このチームが自分に与えた役割を理解して全力でそれをやらなければならない。

(終盤のシュートセレクションについて)オープンだったら打つというのはわかっている。でもこう行った試合のあの状況では、チームの一番いい選手にボールを回す必要がある。そういうスポーツなんだ。俺に責任を負わせてくれ、D-ウェイドに責任を負わせてくれ。オープンだったらそりゃ打てっていうのはもちろん理解できるよ。ただ今日みたいにウェイドや自分が当たっている時は回してほしい、俺は何打っても入るっていう感覚だったんだ今日。こういうことが起きるのもわかる。ここから学ばなければならない。シュートセレクションには別に怒っていないよ。ただ時と場合っていうのもあることを理解しないといけない。

どんな試合でも負けた後、負けたことにブチ切れてなきゃ何かおかしいよ。これが仕事なんだ。自分が愛してやまないことなんだ。全員がそういう風に考えられていないように感じる」

と、なんかたくさん話していたので抜粋ですが「選手たちの試合やバスケに対する意識が低いよ!」というお怒りモードでした。主に若手に向けられたメッセージだったようです。シュートセレクションに関しては、ホークス戦の終盤、ジミーやウェイドでなくジプサーとニコがスリーを打って外したことについて記者から聞かれたことへの回答です。

このあとジェリン・グラントがツイッターで「俺はこのゲームを4歳の時からやっている。バスケットボールは俺の血に流れていて、ただ給料をもらうことなんかよりも大切なものだ。辛い敗戦だった、痛いよ。でも俺は毎秒勝つために全力でプレイしている。そして自分ができる限りのことを必死にやっている」と発言。うん、多分二人はジェリンのこと話してないよー!って誰か教えてあげてください。

そして翌日、今度はロンドがインスタグラムに若手を擁護する声明を出します。

My vets would never go to the media. They would come to the team. My vets didn't pick and choose when they wanted to bring it. They brought it every time they stepped in the gym whether it was practice or a game. They didn't take days off. My vets didn't care about their numbers. My vets played for the team. When we lost, they wouldn't blame us. They took responsibility and got in the gym. They showed the young guys what it meant to work. Even in Boston when we had the best record in the league, if we lost a game, you could hear a pin drop on the bus. They showed us the seriousness of the game. My vets didn't have an influence on the coaching staff. They couldn't change the plan because it didn't work for them. I played under one of the greatest coaches, and he held everyone accountable. It takes 1-15 to win. When you isolate everyone, you can't win consistently. I may be a lot of things, but I'm not a bad teammate. My goal is to pass what I learned along. The young guys work. They show up. They don't deserve blame. If anything is questionable, it's the leadership.

Rajon Rondoさん(@rajonrondo)が投稿した写真 –

翻訳すると:

「(ボストン時代の)俺のベテラン選手たちはメディアを通して発言なんてしなかった。チーム内で話し合った。俺のベテラン選手たちは全力でプレイする時間を選んだりなんてしなかった。試合だろうと練習だろうと、コートに足を踏み入れたらいつだって全力だった。休むことなんてなかった。スタッツなんて気にしていなかった。俺のベテラン選手たちはチームのためにプレイした。負けた時は、若手のせいにすることなんてなかった。自分たちが責任を負い、再び練習に励むんだ。若手に対して、全力を出すというのがどういうことなのかを見せてくれた。ボストンでリーグ首位だった時でさえ、負けた後のバスの中では針が床に落ちるのが聞こえるくらい静まり返っていた。このスポーツの真剣さというものを見せてくれた。

俺のベテラン選手たちはコーチングスタッフに自分の影響力を見せようなんてことはしなかった。自分にとってうまくいかないからって作戦を変更することなんてできなかった。俺は偉大なコーチの一人のもとでプレイしたけど、彼は全員に責任を課していたよ。勝つのには15人全員の力が必要だ。それぞれが孤立し始めると、安定して勝つことなんてできない。

俺は色々言われることがあるけど、悪いチームメイトであったことはない。俺の目標は、自分が学んだことを下にも教えていくことだ。若手は頑張っている。やる気もある。彼らを責めるのはおかしい。何か疑問があるのだとすれば、それはリーダーシップだ」

と、ボストン時代の自分とガーネットとポール・ピアースの写真付きでアップ。「喧嘩したレイ・アレンはどうした」とか言ってはいけません。

明らかにウェイドとジミーに対する反論。ややこしいのはこの投稿にウェイドとポーティスが「いいね」してるっていう(笑)。

どちらも言いたいことはなんとなくわかりますし、間違ってはいない。ただ、ウェイドやジミーのいう「やる気」問題は見ていてわかりますけど、若手だけに限らずウェイドやロンドだってディフェンスで手抜きまくってたりと問題も多いです(ウェイド例:その1その2その3)。チーム全体に言えることなので、ロンドの言うように若手だけを責めるのはおかしいと思います。そしてそもそもメディアを通してやり合ってるのが気持ち悪い。それはロンドも最初に指摘しているのですが、ロンドも結局それをSNSを通して伝えていて、先週だか先々週くらいに彼もメディアを通してチームのローテーションのゴタゴタだったりを批判していました。なので結局のところ、ウェイド側の言い分もロンド側の言い分も、「お前もなー!」って言えてしまうこの悲しさ。

シカゴ・トリビューン紙によると、ここ最近ウェイドとジミーはMCWとニコの姿勢に対してだいぶご立腹だったようなので、その感情が敗戦後にエスカレートしたのかなという感じです。そのように、ロッカー内や練習など我々の見えないところから生まれてくるものがとても多いので、推測でどっちが悪いとかはやりたくありません。それだけに、こういった話し合いもメディアやSNSを通してではなく、我々の見えないところでやってそこで結束力を高めてもらいたい。それが全部表に出てきたのが残念です。

そして何よりも問題なのが、フロントがこれらに対して何も動きを見せていないこと。ここまでニュース沙汰になったのだから、なんでもいいからとりあえずチームとしての声明を出すべきです。明日チームのシュート練習があるので、もしかしたらそこで何かしらあるかもしれませんが。

とどのつまり、ロスターを掌握しきれていないホイバーグ、方向性の見えないロスターづくりをしたフォアマンGMという今季ずっと問題視されているところに帰ってくるんですよね。2月のトレードデッドラインまでにチームがある程度結束して躍進を見せていなかった場合、何かしら動きがあるだろうと思っています。問題はトレードの駒として噂が上がっているロンドを欲しがるチームなんていないのと、ニコの評価がリーグ全体で落ちまくっていることでしょうか。

個人的にはジミーを主体に周りにシューターや若いガードを揃えて、負けながらでもいいからチームとして成長していくシーズンが今年は見れるものだと思っていましたが、ウェイドとロンドをとった時点でそれはなくなり、今に至るっていう状況です。ウェイドのおかげで勝てている試合はもちろんありますし、彼の存在がジミーの成長を大きく促していることも確かです。ただ来季はプレイヤーオプションを持っており、ロンドも来季は保証されているのは$3Mだけで、二人ともほぼレンタル状態です。チームの将来を担うのは確実にジミーなので、もう少し彼を活かそうとフロントが動いてくれることを切に願います。

とりあえず明日のシュート練習をチームで迎えて、さっさとこの事態が収束しますように。

ああ、ジミーとマクダーモットのピック&ロールをずっと見ていたい。

11 コメント

    • 7Aさん!なんだかなーと思っている中でのこのコメントでなんかほっこりしました、ありがとうございます。焼き鳥行きましょう!全力で食べる姿勢を見せたいです。

  1. 自分程度ののメンタリティーとアメリカンスポーツのビッグネームでは当然差異がある
    のは当然だけれど、ストイックなエースのジミーと所謂、勝者のメンタリティーを
    持つベテランがメディアを通して若手を批判してしまっては修復は難しいと思うな。

    表面的には和解した様に見えても、わだかまりが消えない選手も出て来るかもだし
    人によっては煩わしいとさえ思うかも知れない。 拙いよね・・・
    ロッカールームの事は知る由もないが、ジミーとウエイドが直接ドヤしたなら表に
    出すべきではないし、本人達に言っていない事をメディアにブチまけてしまったなら
    指摘された若手からはリスペクトされなくなってチームは崩壊するかも知れない。

    過去にT・ハーダウェイ、C・マリン時代のウォリアーズがL・スプリューウェル、
    C・ウェバーが原因で崩壊したケースや3J‘Sを擁してネクスト・ブルズとも言われた
    マブスが3人の確執で崩壊したり、NBAでもビッグネームが原因でチームが崩壊した
    例は幾らでもある訳で、ブルズも同じ轍を踏む危険性が出て来た事は本当に憂慮すべき
    事態になりつつあるのかも知れない・・・

    C・ウィリアムスが出場機会を失っている原因がこの件に関連しているならロンドを
    干してC・ウィリアムスをスターターにし迷走に拍車をかけ、主力のチーム批判にまで発展させたHCのホイバーグの求心力も地に落ちているのだろうし、もうこのチームを
    纏められる人間は居ないのかもしれない。

    正直、昨季からホイバーグとガーを批判して来たし、今季に差して期待はしていなかったけれども、まさかここまで酷い事になるとは思いもしなかった。
    つい2シーズン前迄は感動をくれたチームが短期間で此処まで壊れてしまうとは・・・

  2. あーあー!これは完璧ドアマットチームですな!
    それぞれが批判しあい勝手に内部分裂し、しまいにはオフェンスでボールの取り合いがはじまり笑
    なんつーか、ウェイドはまずブルズには必要なかったですね。自分はマイアミから干され故郷に凱旋。それなのに大事な時は俺かジミーを使えって、1年目から若手に対して上からいきすぎて、若手はどうせ大事な場所じゃボールはこない。どうせフィールドコールが少なくなるっていうマイナスしかない。なんかメロを見てるみたい。
    そしてバトラーもダメ。まだチーム支えれる器じゃなかったことが明らかですね。正直昨シーズンそんなに良かったか?って印象だったのに一気にエースに抜擢。ボールも回さず強引にファールをもらいに行くか、ジャンパー外しまくるかの2通りしかできない。
    なのに若手が外したら怒るとは酷い話ですね。
    昨シーズンはローズがいてガソルがいてベンチではノアが若手に声を出していたおかげでまだマシだったんだなーと思いましたね。
    あとフロントいい加減にしろ。

  3. 正直この様な記事を目の当たりすると悲しいですね。今のブルズの環境って若手はとてもやりづらいでしょうね、ジミーやウェイドの顔色を伺いながらプレイしている様で実力が発揮出来ていない気がします。今勝ちたい気持ちも理解出来ますが、これではますます萎縮してしまうんじゃないでしょうか。トレードやHCの問題とか色々有りますが、個人的にはジミーとウェイドが変わらないとチームは変わらないと最近は思っています。バスケットはチームスポーツ、2人だけでは勝てません、開幕当初を思い出してボールをシェアして速い展開のバスケットをまた見せてもらいたいです。

  4. チームが勝ててないのでチームの誰が何と言おうが説得力はないですよね。今シーズン見てて言えるのは開幕前のファンとしてチーム内の各選手の活躍予想通りに働いているのはバトラーとウェイドくらいであとの選手は自分の期待を裏切る活躍しかしてないですね。期待してたニコラ、サマーリーグで活躍したポーティスなんてルーキー時より酷いのでは?という活躍。マクダもスネルが去り期待されてただろうに成長を感じない働き。ギブソン、ロペスはスタメンとしては物足りない活躍。ただ以前のようにノア、ローズの契約が重く動けない状況と違って契約が切れる選手が多いのでそこまで悲観せずまた大きくチームを変えることも可能なのではないでしょうか。たまにローズ、ノアを残してた方がっていうのもでますがニックスでの2人を見る限り強いチームにできてたようには見えないですよね。

  5. まずは、SNS上で若手批判したジミーとウェイドが、ちゃんとみんなに謝ってチーム一丸になれるかどうかですね。
    直接言える立場にも関わらず、ベテランが言わないとね。
    この件が、あって気になってたんですが、フリースローの時、いっつも同僚が一本打った後、みんなタッチするのにウェイドだけしないんだよな。ヒートの頃からそうなのかときにとめなかったけど、
    ああいうところも、今となっては兆しがあったのかも。
    これで、チームがまとまらないようなら
    ジミー欲しがってるシボドーにウェイドつけてトレードもありかと。
    見返りはウィギンス、ラビーン、ダン、指名権ぐらいもらっときましょう。
    二人いなくなり、ロンド先発復帰
    ウィギンスとラビーんにロブパス連発、
    若手生き生きで意外に上手く行くかもしれません。

  6. 今日、アメリカ人の友人に会ったときにロンドがInstagramで興味深いこと言ってると言っていてとても気になってました。翻訳ありがとうございます!
    ロンドが言うことも一理あって、メディアを通して言うのはフェアではないし、わざわざ言う必要ないのかなと思ってます。
    良い方向に向かってくれることを願います。

  7. 蒸し返すようですが、シボドー政権時はこんなことなかったな…浮き沈みが激しいシーズンもあったり、常に満身創痍でしたけど、チーム内の結束は固いように見えてました。誰かを批判したり、独りよがりになんてならなっかた。チーム全体でなんとかしようとしてた。俺だけやる気があって、他のやつはダメだなんて言う奴いなっかたと思う。
    確かに若手には奮起してもらいたいが、それはチーム全体の士気が関わってくると思ってます。なので、チーム内でこんないざこざがあっては、試合に勝てないし、プレーオフなんか夢の話。
    何年か前に、ポール・ジョージが敗戦後「相手を褒めるべきだ、ディフェンスがエリートだ。打ち破るには素早い攻撃と速攻が必要なんだ。」こんな事を、相手のエースに言わしめられるチームに戻ってほしい。

  8. ジミーの活躍とチームの勝ちがイコールでなく、違和感のあるシーズンです。そもそも、ウェイドとロンドを獲った時点でこのチームに未来は無かった。ジミーの脇に据えるべきは優勝経験者ではなく、伸びしろのある若手だと。PG はもっとコントロール出来るタイプ(何故MCW?)、マクダーモットはスターターにしてプレイタイムを与えれば必ず成長するし、何よりハインリックをベンチに戻すべき。

  9. ヒート戦はむしろバトラーウェイド抜きでたたかって若手の奮起を促すというのも手だと思いましたが、ベンチスタートにさせたんですね。

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