デリック・ローズMVP受賞式スピーチ全文

デリック・ローズMVP受賞式スピーチ全文

ありがとうございます。トレーニングキャンプを迎え、MVPになりたいって言ったのを覚えています。決して自惚れていた訳ではありません。自分がこの夏、このオフシーズンどれだけ力を入れて来たかわかっていたから自分をとにかく追い込みたかったんです、ただそれだけ。

沢山の人に感謝の気持ちを述べたい。まずは神様に、自分が今の様にプレイする能力を与えてくれた事を感謝しています。

この賞を与えてくれたNBAに感謝したいです。自分にとってとても大事なもので、シカゴという街にとってもブルズという組織にとってもとても重みのある物です。

チームメイト、そしてコーチングスタッフに感謝したいです。なぜなら彼らがいなければ僕は今ここで皆さんの前で喋っているなんて事はあり得ないから。全力でプレイし、情熱を持ったプレイをし、チームバスケをするように毎日みんなが僕を追い込んでくれる。オーナーさんとフロントスタッフに、この面子を揃えてくれてありがとうと伝えたいです。みんな良い奴らで、彼ら無くしては今の様な良いチームはあり得ない。そしてみんなお互いの事が大好きなんです。

今日は来ていないけどトレーナーのロバート・マクラナハンに感謝します。僕が毎日自分を駆り立てられたのは彼のおかげです。朝起こしてくれたり、1日2度トレーニングある日や、夜のシュート練習、シュートを打ち続けたり、それに付き合ってくれる事は自分にとってとても意味のある事です。

この人は多分名前を言って欲しくないと思うのだけど、BJ。BJは家族なんです。彼の事はただのエージェントとしては見ていなくて、まるで自分の4人目の兄弟かのように接している。とても自分に取って大切な存在で、僕の家族にとっても大切な存在です。エージェンシーも自分にとって家族のようなものなので感謝したいです。

家族と友人達にも感謝したいです。毎日、僕が正しい道を歩ける様に見守ってきてくれていたのはあなた達でした。朝ちゃんと起きて練習にいくよう促してくれたり、とにかく正しい道を辿り、正しい事を行う為に…あなた達全員が僕の人生の一部である事をとても感謝しています。

最後に、お母さんに感謝がしたいです。ええと…(言葉につまる)

ブレンダ・ローズ…僕のハート。僕がこういうプレイをする理由。全てです…自分が練習に行きたくないと思った時や、辛い時期なんかは、とにかく母の事を考えるんです。母が昔、自分を朝起こしてから仕事に行き、僕が大丈夫かいつも確認してくれて、家族が大丈夫か確認してくれて、それはとても大変な日々だった。僕は大変なんかじゃない、自分の愛する事をやれているのだから。それはバスケットボールだ。だから、あなたのおかげで僕は毎日突き進む事ができています。
愛しています。

それからファンにも感謝したい。シカゴにも。世界中のファンにも。そして自分たちの前にこのチームの土台を作り上げた方達にも感謝したいです。スコッティー・ピッペンやマイケル・ジョーダン、そして他の多くの選手達。彼らがいなければ、僕らのファン層はここまで大きくなっていなかったはずです。相手チームの会場に乗り込んで、観客の半分近くが味方についてくれるのは最高な気持ちなんです。自分たちがどれだけ大きな事をやっているのかを思い知らせてくれる、そして選手として自信を持たせてくれる。特にこの組織の選手である事を誇らしく思わせてくれる。

皆さんが僕を選出してくれた事がとても嬉しいです。これからも自分の知っているプレイスタイルでプレイし続けるよう頑張ります。それは全力でプレイする事です。

みんな大好きです。ありがとう。