試合スタッツ(ESPN)
Associated Pressを翻訳
ローズ抜きで勝てず、シリーズはタイに
シカゴ-(現地:2012年4月2日) 試合前、会場にいたデリック・ローズに対してファンはスタンディング・オベーションを送った。しかし試合後は声援を送る対象がなかった。
ジュルー・ホリデイが26得点、ルー・ウィリアムズが20得点しフィラデルフィア・76ersがシカゴに109-92と勝利し、シリーズを1勝1敗の同点に持ち込んだ。ブルズはローズが今シーズン絶望となった膝の怪我をしてから初試合だった。
試合開始時にゲームボールの受け渡しをしたローズに対してファンはスタンディング・オベーションによる大きな声援を送った。その後ローズはスイートから観戦していたが、第3Qにシクサーズがブルズを圧倒する様を見ることとなってしまった。
第3Qにシクサーズは36-14とシカゴを圧倒し、8点差から試合をひっくりかえし、83-69とリードを奪った。
第3戦は現地金曜にフィラデルフィアで行われる。
「この試合、うちに火がついて消すのはたやすいことではなかった」とホリデー。
ブルズはただ頭を横に振り、次戦はこうならないよう誓うことしかできかった。
「がっかりだよ。全体的に努力がたりていなかった。ディフェンスがひどかった。オフェンスもひどかった」とノアは振り返った。
ホリデーは15本中11本のシュートを決め、シクサーズは全体でもシュート率59%だった。初戦で6本中1本と苦しんだウィリアムズはこの試合では13本中8本沈めた。シカゴ出身のエヴァン・ターナーも19得点7リバウンド6アシストと活躍した。
シカゴはノアが21得点8リバウンド、ジョン・ルーカスが15得点、しかし先発メンバーのカルロス・ブーザーとルオル・デンがそれぞれ9得点と8得点とふるわなかった。しかしそれよりも問題だったのは、第3Qでシクサーズをまったくとめられなかったことだ。
ターナーはこのQだけで11得点し、フィラデルフィアは55-47のビハインドから一気に逆転した。
「今夜見せた第3Qでのプレイは今までこのチームを見て来た中で最高のものだった。とてもアクティブだった」とフィラデルフィアのダグ・コリンズHCは語った。
ブルズにとっては、落ちる所まで落ちた気分だった。
まったく止めることができず、オフェンスでもリズムをつかむことが出来なかった。
「オフェンスの不調をディフェンスにまで持ち込んでしまった」とリチャード・ハミルトンは勝った。
「ディフェンスからオフェンスを生み出していた。長いことできていなかったことだ。リバウンドがしっかり出来ていた。エヴァンと俺で速攻を先導しうまくフィニッシュできていた。全てあの第3Qで始まったんだ」とアンドレ・イグダーラがコメントした。
第1戦でローズがACL(前十字靭帯)を断裂してしまいチームを離脱したブルズにとっては傷に塩を塗る形になってしまった。
ローズは今シーズン様々な怪我に悩まされ27試合欠場したが、ブルズはその間18勝9敗とスターの欠場を感じさせなかった。ハミルトンやデンら主力も怪我で離脱することが多く、当初予定していたスタメンで試合が出来たのはわずか15試合だったにも関わらず、ブルズは去年に引き続きリーグ1位の成績を残していた。
その自信を元に、ローズ抜きでもプレイオフを勝ち進むことができると信じている。ローズ抜きでも勝ってきた。彼の怪我で優勝という目標を消しては行けない。
「ローズはいないと違う。しかし言い訳はしない。もっと良いプレイができるはずだ。今日はがっかりだったよ。でも次の試合でまた戦うんだ。まだまだ試合は残っている」とノアは語った。
Game Notes
- シクサーズは初戦からスタメンを変更してきた。ジョディー・ミークスの代わりにターナーが、ラヴォイ・アレンの代わりにスペンサー・ホーズが先発した。
- スコッティー・ピッペンは、ローズがいなくてもブルズにはまだまだチャンスがあると語った。ブルズのウェブサイトにピッペンからチームへの手紙が投稿され、「相手チームにそうでないと証明されるまでは、うちがNBAでベストなチームだ」と述べた。ローズの怪我を、マイケル・ジョーダンの最初の引退と比較し、1993-94のチームは55試合勝ったことを付け加えた。ピッペンはその頃「自分達を信じ、自分達をかわいそうだなんて思わなかった」ことを強調した。
- シカゴのトム・シボドーHCは、今年の最優秀監督投票でサン・アントニオのグレッグ・ポポビッチHCに次ぐ2位だった。シボドーは昨年受賞している。
ローズの状態ってどうなんですかね?本人のコメントとかわかりますか?
ローズは全十字靭帯断裂で手術を要します。
完治まで6-9ヶ月なので来シーズンも序盤は欠場しているかもしれません。