シボドー監督就任以来、もっとも酷い敗戦だったと言っていいでしょう。オフェンス、ディフェンスどちらも酷かったです。第2Q途中で消したくなった試合は初めてでした。同じ1敗とはいえ、強豪相手に負けるのとプレイオフ進出すらしないチーム相手に圧倒的点差で負けるのでは大違いです。内容がとにかく酷すぎました。
もうここまで来ると誰が悪いとかではないのですが、全体的に頭の悪いシュートが多すぎる感じがしました。シュート力を期待されているベリネリが打てど打てど全く入らず。そういう時はドライブでもしかけてフリースローを得るなりしてリズムを取り戻して欲しいのですが、とにかく打ち続けるのみ。結果9本全てのシュートを外しました。いつも早撃ちで非難されるネイトが落ち着きある選手に見えるくらいでした。もちろんベリネリだけのせいではなく、チーム全体の責任です。リバウンドやルーズボールに向かう勢いも全く感じられませんでした。リバウンドでも負け、相手から5回しかターンオーバーを誘発できなかったのと、27点も速攻から取られていることがそれを表していると思います。
第2Q開始と試合終盤のラインナップがティーグ、バトラー、クック、ラドマノビッチ、ナジーといった感じでした。これはさすがにきついですね…。調子良い時のバトラー以外まったく得点力が期待できません。スリーポイントのスペシャリストと期待されていたクックもシカゴの加入してからは全くもってその片鱗を見せていません。カーク、タージの欠場が試合が重なるにつれ重くのしかかってきます。この試合の直前まで2人はもしかしたら出るかも、と言われていたのでそろそろ復帰してくれるとは思うのですが…。
次はカリフォルニア州3連戦最後のウォリアーズ戦です。これまた点をとってくるチームなので、次こそブルズらしいディフェンスを見せてもらいたいです。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Chicago Bulls (35-29) | 20 | 16 | 24 | 19 | 79 |
Sacramento Kings (23-43) | 34 | 31 | 28 | 28 | 121 |
Game Stats |
以下Associated Press記事翻訳
SACRAMENTO – シカゴ・ブルズのトム・シボドー監督は第4Q終盤、自身のベンチの横で手をポケットにつっこみ険しい表情で立っていた。
苦痛にゆがんだ顔とネガティブな身ぶりは、ブルズの重なる敗戦からのものだった。今回はただの敗戦ではなく恥をかかされるような試合だった。
タイリーク・エヴァンスが26得点7アシストし、サクラメント・キングスはブルズ相手に121-79と今シーズン最も一方的な勝利をあげた。
キングスは第2Qの立ち上がりに無気力なブルズ相手に26-4のランを展開しリードを34点へと広げた。キングスは前半わずか1ターンオーバーとほとんどミスが無く65-36でハーフタイムを迎えた。
ブルズはアウェイで今シーズン最長となる5連敗を喫し、1月30日にミルウォーキーに勝利してから7勝12敗と停滞している。シカゴにとって今シーズンもっとも点差のあいた敗戦となり、サクラメントにとってはブルズ相手にチーム史上もっとも点差をつけた勝利となった。
カルロス・ブーザー「恥ずかしかった。言葉にできない。」
それに関してはシボドー監督も同意するだろう。ブルズはシュート率38%、21本中19本のスリーを外し、17ターンオーバー犯した。
しかし成績だけでわからないのは、努力という要素だ。ブルズはそこも欠如していた。
シボドー監督「勢い、気迫がとても悪かった。プレイする準備もまるで出来ていなかった。今は自分に一番腹が立っている。彼らを準備させるのは私の仕事だ。あんなプレイをしてはいけない、それは私のせいだ。彼らをもっと頑張らせないといけない、そしてやるよ。」
ブルズはブーザーが21得点、ネイト・ロビンソンが19得点。ブルズは2連敗で、ここ5試合で4敗目だ。
相変わらず人手不足のシカゴはタージ・ギブソン(膝)、リチャード・ハミルトン(背中)、カーク・ハインリック(足)が怪我で欠場した。
ジョアキム・ノア「オフェンス面でもディフェンス面でも良いプレイが出来ていない。(怪我に関して)言い訳をしている場合ではない。なんとかして立て直す方法をみつけないといけない。次に切り替えて(現地金曜に行われる)ゴールデンステート戦のために準備しないと。このチーム(キングス)よりも遥かに強いチームだ。」
ノアは6得点9リバウンドした。
キングスはシュート率54%、シーズン最小の5ターンオーバー、速攻から27得点した。1993年1月2日にフィラデルフィア・76ersに154-98で勝利して以来の点差での勝利となった。
今シーズン初先発したパトリック・パターソンが14得点9リバウンド、ジェイソン・トンプソンが12得点し、キングスはシカゴ相手の連敗を5でとめた。
パターソン「とにかくピックをはって、ポップしてたところをチームメートが見つけてくれてチャンスを作ってくれていたんだ。良い時に良い場所にいただけだよ。」
パターソンは2月のヒューストンからのトレードでキングスに移籍したばかり。
とりあえず1試合は、キングスの得点とリバウンドリーダーのデマーカス・カズンズ抜きでも大丈夫だったようだ。この試合カズンズは左膝痛で欠場した。
現地日曜の試合でカズンズはマイク・ダンリービーの頭に肘を当てフレイグラント2をもらい、12個目のテクニカルを取られ退場している。
リーグから出場停止処分を受けるのではと懸念されたが、3度目の出場停止処分は免れた。
アイザイア・トーマス「(カズンズがいなかったので)コートをもっと広く使い、ガード陣がもっとアタックするようにしたんだ。試合開始からアタックモードだった。相手は良いディフェンスチームだってことはわかっていたから常にアタックモードでいるよう心掛けたんだ。タイリーキが始めてくれて、それが僕にも伝染し、他の選手達もそれにのってきた。」
第3Qでも勢いは泊まらず、ブルズは29点以内に入ることが出来なかった。トーマスは11得点し第4Qを93-60のリードで迎えた。
ノア「勝敗の問題じゃなくて、プレイの内容が問題なんだ。準備不足が原因かって?答えは俺も知りたいよ。」
ブルズにとって前半は攻守共にひどく、シュート率35%、8ターンオーバー、速攻から15得点許した。ブーザーが唯一の明るい材料で16得点した。
ブーザー「自信を取り戻す必要がある。それを治すことが出来るのはこの部屋にいる選手達しかいない。(もしかしたら)目を覚ますためにもこういった試合が必要だったのかもしれない。プレイオフはもうすぐそこなんだ。」
Game Notes
- 元リーグMVPのデリック・ローズが試合前にワークアウトを行った。昨年4月に左膝の前十字靭帯を断裂したローズは今シーズンの復帰時期を見極めている。
- エヴァンスはここ3試合で平均23.7得点。
- キングスの控えジェームズ・ジョンソンは個人的な理由で2試合連続欠場した。
- 観客数は14,426人だった。
- マルコ・ベリネリは5本のスリーを含む9本全てのシュートを外した。
復帰に関して色々考えることもありますが、ここまで状況が悪いなら薔薇様が復帰して頂点まで一気にかけ上がるヒーローの姿をみたいっすW
ひでざいるさん、コメントありがとうございます。
確かにこの段階で復帰してもし連勝しまくったらローズ株がうなぎ上りですねw
過度な選手の使い方、後半失速は予想していたのでは・・
シボドーとGMの去就 ローズ、ハミルトンのトレードなど
来シーズン1つからやり直しませんか?
匿名さん、コメントありがとうございます。
うーん僕は賛成しかねますね。見返りが今より良いと思えません。
ローズトレードなんてシカゴを街毎敵に回すようなものでメリットがありません。
こんばんは。15人の選手枠で、10人しか出場できないのは厳しいですね。他のチームを見てみましたが(スタッツ参照)、40分以上、出場するのはNBAのレベルではハードワークかと思います。
あまりにも結果がひどいので観ていませんが、点差が離れれば、ベンチのメンバーを使うのは当然です。そういう時に、ベンチの選手はアピールすべきです。野球でも、敗戦処理で、下から上がってきた投手を使うことはあります。そういったところで、結果を残すことは大切です。私は、長く日本のプロ野球を見てきましたが、贔屓のチームがこういった負け方をするのを観てきているので、今日の結果も仕方がないと思います。そういった時に使われる選手が、奮起することも必要ですし、実際、ゲームに出るわけですからアピールすることは重要かと思います。
komohisaさん、コメントありがとうございます。
負け試合でしか出場できない選手っていますからね、そういう時こそ頑張ってもらいたいものですよね。今のチーム状態だと負け試合だろうとそうでなかろうとほとんどの選手を使わないといけない状況ですが、怪我から選手達が復帰するとプレイできなくなる選手もいるので、特にそういった選手には頑張っていただきたいです。
確かに人手不足は否めないですが、ブルズには個性的で活力のある選手と素晴らしいコーチがいるので、きっかけさえ掴めれば復調出来ると思います!ベリネリの調子次第で試合は大きく変わってくると思うので、次の試合は期待してます!
ジョーダさん、コメントありがとうございます。
エネルギーと全力プレイが代名詞のようなチームですからね、しっかりと持ち直してくれることを信じています。ノアやデンさんのリーダーシップスキルも今シーズンでだいぶ上がって来ていると思うので、今こそ発揮してほしいですね。
いやーひっどい試合でしたね。SAC相手にこのザマでは笑えません。まさかオフェンスだけじゃなくディフェンスまで終わるとは思いませんでした。
というかいい加減オフェンスは修正して頂きたい。相手のディフェンスが良かったわけではなく、単純にオフェンス力の無さで負けてますからね。仰るとおり頭の悪いシュート、というより頭の悪い稚拙な攻めの繰り返しで負けるとか、最高に腹の立つ負け方ですよ。
えらい愚痴っぽくなりましたが、個人的にはジミーに期待してるんですがねえ。安定して20点以上取れるぐらいの実力はあると思うので…スターターの座を奪い取るくらいの気持ちでガツガツトライして欲しいです。
かぼすさん、コメントありがとうございます。
オフェンスの流れが今まったくありませんね。ちゃんとしたポイントガードの重要性を毎試合思い知らされている気分です。
ジミーには僕もとても期待しています。調子良い時はがんがん攻め込んでファウルもらったりしていたんですよね。最近は中距離からのジャンプシュートに落ち着いてしまっている気がします。シュートレンジは広げたほうがいいので、間違ってはいないのですが攻める気持ちも失わずにいてほしいです。
カークとタージはよ戻ってきてー。
もしくはローズ無茶しなくていいから出場してゲームメイクしてくれー。
負けるにしてもせめて惜しかったと思わせる試合をしてほしいです。
BJAさん、コメントありがとうございます。
ブロウアウトはつらいですね。惜敗とかならまだ理解できるのですが。
後で記事かきますが、次戦でカークが戻って来そうです!
これはひどいですね^^;
点が取れない、シュートが入らないは正直慣れていますし、
それでも勝っていたわけですから個人的にそこまで気にはならないのですが、
ディフェンスはひどすぎですね。
ハイライトを観ても明らかにトランジションの戻りが遅くてチンタラ戻っている感じがしました。
そう簡単に気持ちを切らすような選手たちではないので、
かなり疲れが来ているのだと思います。
でも、これも良い経験だと思います。
ベリネリもネイトも、こうやって自分たちの出来の悪さが直接チームの低迷につながるという経験はしてこなかったと思うので、
責任感はかなりついてくるんじゃないでしょうか。
ジミーしかりですね。
ベンチから出てきてバックアップとしてつなぎのプレーをするよりも、
「俺たちがやらなきゃチームが負ける」という自覚が出てくると、
今いない選手たちが帰ってきたときに、
ブルズは本当に強くなると思います。
去年のタージがまさにそうですよね。
本当に頼りがいのある選手になりましたから^^
ベリネリ、ネイト、ジミーにもそれを期待します!
角砂糖さん、コメントありがとうございます。
いやあひどかったです。途中完全に無気力試合みたいな感じでした。誰もリバウンドいかないとか初めてみましたね、このチームで。
しかしおっしゃる通りこれも経験、この試合を経験した控えの選手達が自分達ももっと頑張らないとっていう気持ちを奮い立たせてくれることに期待したいです!