D.J.オーガスティン|2013-2014総評

D.J.オーガスティン|2013-2014総評

続いてはオーガスティン!もう彼のストーリーは有名すぎますが一応おさらいしておくと、12月にラプターズが放出したDJをブルズがウェイバーから拾いあげました。新戦力が馴染むのは難しいとされているシボドーのシステムにいきなり契約初戦から出場。その試合こそはほとんど活躍しませんでしたが、その後猛スピードでブルズにはまっていき、そのオフェンス力で度々ブルズに勝利をもたらし救世主と呼ばれるまでになっていました。

契約当初まさかここまで重要なピースになるとは思ってもいませんでした。良い起爆剤になってくれると良いなと契約当時の記事には書いていたのですが、起爆剤どころじゃありませんでした。昨年ペイサーズにいた時はあまり活躍できず、唯一プレイオフのニックスとのシリーズで活躍を見せていたのでその時の感じを持って来てくれるといいなー程度に思っていました。結果はそれ以上でしたね。オーガスティンのシュート力が加わった事により、コート上のスペーシングがぐっと広がり彼以外のオフェンスも向上していました。

ノアやコーチ陣も何度も口にしていましたが、オーガスティンとの契約がなければブルズの躍進は有り得なかったと思います。ノアのオールスター選出も無かったと思います。それだけのインパクトをもたらしてくれた選手でした。

プレイオフでは長身のアリーザをディフェンスにつけられてからシュートがあまり打てなくなってしまい不調に終わってしまいました。シリーズ終盤からシュートではなくスピードで対抗するという修正をしようとしているのが少し見えたのですが、少し遅すぎました。もし来シーズンも戻って来てくれるようであれば、そこは改善しなければならないポイントとなりそうですね。

これだけ活躍してくれた選手なので、当然来季もブルズの一員としてプレイしている姿を見たい気持ちがとてもあります。しかし何が何でも、いくら払ってでも再契約という訳にもいかないのでそこはやはりブルズ側とオーガスティン側の交渉次第となりそうですね。お互い共にプレイしたいという意思表示は既にしており、どういう発展を見せるかが今オフの注目点の1つとなりそうです。

※以下ESPN記事翻訳です。僕の意見ではありません。

年齢:26|2013-14年棒:$650,215|シーズン平均:13.1得点4.4アシスト

シーズン総評
12月にトロント・ラプターズを放出されたオーガスティンと契約して以来、シカゴ・ブルズの選手やコーチ陣は彼の事を「season-saver(シーズンの救世主)」と度々表現してきた。デリック・ローズを膝の怪我で失ったブルズが最も必要としてオフェンスの起爆剤となったのだ。レギュラーシーズン中シカゴはオーガスティンのオフェンス力に頼り続け、ほとんどの試合で終盤彼はその期待に応えた。

シーズン・ハイライト
3月30日のボストン・セルティックス戦でオーガスティンは第4Qだけで15得点し、キャリアハイとなる33得点を記録した。

シーズン・ローライト
ワシントン・ウィザーズとのプレイオフシリーズで、第2戦の活躍を除けばオーガスティンはほぼ無力化されてしまった。シュートを決める事ができず、ウィザーズのサイズに悩まされた。第2戦の22本中10本を取り除くと、オーガスティンは今シリーズ他の試合で50本中わずか11本しかシュートを決める事が出来なかった。

最終評価:A-

一言メモ
オーガスティンは新しいチームメイトの中にうまくはまり、新しいシステムで自信を取り戻し活躍し続けた。ブルズのトム・シボドーHCが今シーズン中何度も口にしていが、オーガスティンとブルズはいいタイミングでお互いを見つける事が出来た。

コメント
3月中旬のノアのコメント

ノア「彼は素晴らしいよ。彼がこのチームの一員である事がとても嬉しい。彼はここに来てすぐにフィットした。彼はまったりとした静かな男だけど、競争心は凄まじい。大きな舞台で良いプレイが出来る。彼がいなければ我々は今の状況にいないよ。」

これから
先週オーガスティンは来シーズンもシカゴに残りたいという事を再び主張した。問題は彼の活躍によってブルズの支払える範囲から飛び出してしまったかどうかだ。シカゴのガー・フォアマンGMもチームがとても彼を気に入っているかをコメントしたが、ブルズは彼と再契約するために銀行が困るほどの金額を提示することはないだろう。オーガスティンが大型契約を望むのであれば、他所のチームを探す必要がある。

元記事:Bulls player reviews: D.J. Augustin|By Nick Friedell

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16 コメント

  1. きましたね~ 私が次はタージか!?と言ったために、あえてそこを外してきましたね?

    さすが!

  2. 今シーズンのブルズの躍進!それを作ったのは間違いなく彼だし、ホントにDJには、感謝しきれない位感謝してます。そして、あの献身的な姿勢も好きです。
    最初、画面上で見たとき、どことなく姿形がローズに似てて、なんか目頭がグッときたことを懐かしく思います。
    正直、シカゴに来るまで、あまり印象になかったし、昔シャーロットで1人頑張ってる選手がいたな〜程度の知識しかなく、もしろ、この補強大丈夫⁇なんて思ってました…すいませんw
    ローズもいないデンもいなくなって、オフェンス力がさらに弱くなるな〜、今シーズンはちょっと厳しいかな〜なんて不安を一喝してくれたのは間違いなくDJです!
    昨シーズン、ネイトと同様に、ディフェンスではサイズのミスマッチをつかれてガンガン攻められる時もありましたが、そこを色んなとこでカバーできてましたね。
    ネイトと違って調子が悪い時はパサーに回ってアシストを量産したり、入るまでシュートを打ち続けるわけではなく、チームプレーに徹するスタイルが素晴らしく評価したいですね!
    来シーズンも、もちろん残留して欲しいし、来季こそ絶対に必要なピースではないかと自分は思ってます。けど、ビジネスな事も理解しないといけないですよね。
    最後にホントにありがとうDJ!来シーズンも頼みます‼︎

    • hide-miさん、コメントありがとうございます。
      背格好がなんとなくローズに似ていますよね。こないだバスケ飲みに行った時の他の方達も同様に言っていました。
      ブルズファンにとても人気のあるネイトですが、今シーズンのDJは彼ほどの爆発力と試合の支配力みたいなものは無いにしろ、パスセンスや落ち着いて組み立てられる所を考えるとネイトの上位互換と言ってもいいくらいまでだったのではないかと思っています。あまりこの選手とあの選手を比較してこっちのが良いとかはやりたくないんですけどね、ネイトはネイトでもちろんとても良かったですから。
      来シーズン彼がブルズのユニフォームを引き続き纏ってくれていると良いですね。

  3. お~ 2番手はDJですか~ 今季ブルズを象徴する一人ですね!
    もうDJに関しては「救世主」と云う表現がピッタリです。
    因みに自分は”The GIFT!” それこそ天の御導き、神様からの賜り物、みたいな神懸った縁を
    感じずにはいられません。
    ブルズとDJは共に苦しい時期に互いに、互いを活かし合う素晴らしい出会いをした訳で、
    これまたドラマのシーンの様でした。 正に13-14シーズンの象徴の1つでした。

    POではウィザーズがノアを抑え込むのと同じ位の比率でDJのスコアリングを潰す為に
    アリーザをマッチアップさせて来た程ブルズのキーマンとなっていた訳です。
    183cmに203cmをマッチアップって何してくれとんじゃい!と筋違いな憤りを感じた程でした(苦笑)
    さりながら、批判を覚悟で言うなら現時点でのPGとしてDJの限界を感じたシリーズでも
    ありました。 やはりPGはチームを機能させる事が一番の仕事だと考える自分は
    ノアのポイントセンターとDJの得点が抑えられてチームがリズムを失い、チーム全体が
    フリーのシュートすら外し続けた事はPGとしての役割をDJが果たせなかった事でもあるのかなと。 敢えて見方を変えると、その部分がラプターズをカットされた理由でもあるのかも
    知れないと思う所もある訳です。
    そして来季を考えるとDJには是非とも残留して欲しい。 して欲しいけれど来季はローズも
    正念場でタイプが似通う2人の棲み分け、使い分けとなるとDJにはPGとしてゲームメーカー
    としてのレベルアップを望みたいです。 
    この謙虚で直向きな救世主には長くブルズで活躍して欲しいと切に願います。

    • T-コッチさん、コメントありがとうございます。
      正にギフトでした。ブルズにとってもオーガスティンにとっても。これほどまでお互いに欲している物がマッチするケースってなかなか無いですよね。正に今シーズンを物語るうえで欠かせないものの一つだったと思います。

      シーズン中オーガスティンが抑えられ勝てない試合があったり、全く得点しなくても他がしっかりと穴を埋め勝つ事ができたりとまちまちだったんですよね。プレイオフでは前者が出てしまった。彼とカークを併用している時が割とうまく回る時間帯なのですが、今シリーズではファウルトラブルなどもありなかなかそれをやる事が出来なかったのが痛かったです。

      ローズと共にプレイする事に関してはこうコメントしていました:

      オーガスティン「彼は自ら得点チャンスを作り出す事もできるし、周りにオープンショットを与える事も出来る。俺も自ら得点チャンスを作り出す事もできるし、周りにオープンショットを与える事も出来る。だからお互いにとってもチームにとっても良い状況が作れると思うんだ。」

      見てみたいですねー。

  4. 私はDJにとても魅了されてしまいました…

    契約当初から、やった!!と両手を挙げて喜んでいたのですが、
    当初はC.J. ワトソンと似たようなプレイヤーで同じような活躍を見れるといいな〜と思っていました。
    なんかワトソンとネイトでは同じスコアリングガードでも少し違う印象なんですよね。
    DJはワトソン寄りかな〜なんて思っていたのですが、個人的にはディフェンスを除いてはそれ以上のものをもたらしてくれたなー!と思っています。

    まずは彼に感謝しきりです、ありがとうオーガスティン!

    来季戻って来てくれるなら、個人的にはディフェンスに期待したいです。
    2年目のブルズ戦士はディフェンス力を挙げてくれるジンクスをここで完成させてほしいです笑
    彼がウォールなどをマンツーマンで抑えられるようになれば、ジミーはより大型のスコアラーに当てられますしね。
    来季ハインリックも戻れるようなら、それだけでディフェンス力がまた上がりますね!
    そんなブルズワクワクします。

    すべては彼の契約更新にかかってくるのですが…
    ぜひとも残って欲しい!
    3milくらいで残ってくれたらいいなぁ〜なんて思いつつ…
    ブルズの台所事情は厳しいですが、フロントはとても優秀ですし、何よりオーガスティンの愛に期待して!
    来シーズンのために彼のジャージーを買おうか迷っています笑

    • ベニーさん、コメントありがとうございます。
      契約当初は誰もここまで予想していなかったと思います(笑)。良い意味で全員の予想を裏切ってくれましたね。本当に感謝です。
      ディフェンスは課題ですね。やはり彼が出場している時としていない時ではブルズの守備力が全然違うというのは数字にも現れていました。しかしオーガスティン出場時のオフェンスは跳ね上がるので、そういったマイナス面を差し引いても彼のもたらしてくれたプラス面の方がでかかったですね。

  5. くぅ~またまたタージが好きなのにもう・・www 

    ほんとは書きたかったんでしょう! ほら、もう心開いて、さぁ!

    • 何を促されているのかよくわかりませんが、順番的には次なので明日アップします。

  6. アシストそれほど多くない…
    上背もそれほどあるわけじゃないし…
    点は取れるけど…先発ってほどじゃあ…
    うーん、うーん…

    先の方の言うとおり、ネイトやワトソンと同じ系統かな〜、と。使い方を間違えると全く活躍できないタイプというか。チームへの適合不適合がはっきり出る選手ですね。

    嬉しいことに、ブルズにはハマってくれました。これがたとえばニックスあたりだと、活躍は難しかったと思います。

    ディフェンス偏重のブルズに必要な爆発力をもたらしてくれた、大事な選手です。

    DJはこれまで流浪の民だったので、ブルズを安住の地に選んでくれたらな〜と願っています。

    • usedさん、コメントありがとうございます。
      確かにアシスト数はそんなに多くないですが、個人的にはパスは上手い方だと思うんですよねー。IQも高い方だと思います。どうしても身長がないのでそこが弱みになってしまいますね、オフェンス面でもディフェンス面でもそれでもネイトやCJよりも総合的には1レベル上の選手だと思っています。2人と比べて、彼が単品で出てる時の試合を見ていた時の安心感がやっぱり全然違いました。

  7. 今年あの順位でプレイオフに出れたのは間違いなくDJのおかげですね!
    実力以上の働きをしてくれたと思います。プレイオフではアリーザにつかれレギュラーシーズンのような活躍はできませんでしたが、相手にSFでマッチアップさせる程警戒されてたということで他チームから見てもキーマンになってました。アリーザにつかれたのでどうしても得点が伸びなかったのはスコアラーではなくPGなので仕方がないと思います。逆にミスマッチでウィザーズのPGにマッチアップさてたSG、SFのバトラーやダンリービーがそこを攻めれなかったのが敗因の一つだと思いますのでDJは責めれないですね。
    自分的にはハインリックより優先で再契約をしてもらいたいです。

    • jtさん、コメントありがとうございます。
      オーガスティンの活躍はブルズの2014年の大躍進に大きく貢献してくれましたね。彼がいなければあり得なかったと思います。
      ウィザーズとのシリーズではアリーザに封じらてしまい、ディフェンスでもアンドレ・ミラーのポストアップにやられるという弱点を露呈してしまいました。もし来季もいるようであればこの辺は是非改善していくポイントとして対策を練ってもらいたいですね。
      オーガスティンとカーク、どちらかは残るかなーと思っているのですがどちらになりますかねー。

  8. ハインリックもオーガスティンも残して,ローズはSGじゃダメなんでしょうか,
    ローズの負担を減らしつつ今シーズンのケミストリーを維持する意味でも‥

    • (‘-‘*)さん、コメントありがとうございます。
      ローズが未知数すぎて判断が難しいですよね。どちらにせよブルズは割とガードポジションでPGを併用して機能させたりするのでそこまでポジションにこだわらなくても良いのかもしれません。今シーズンローズがプレイしていた頃、実際ローズとカークの併用はうまく行ってる感じがありました。

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