海外アナリスト達がこぞってブルズについて書き始めたので翻訳したものを紹介しておきます。
まずはBasketball Insidersのアレックス・ケネディー氏による分析。元記事はこちらです。今季驚いている10の事の3つ目に取り上げられています。
シカゴ・ブルズはそのエリートな守備力、素晴らしいコーチング、怪我を乗り越える力など多くの長所で知られている。しかしそのうちの1つにオフェンスはいつも含まれていない。ここ数年、シカゴはそのフィジカルなプレイと素晴らしいディフェンスで勝利してきたのだ。決して得点を量産して勝つスタイルではなかった。
昨季、シカゴは100ポゼッション平均でわずか99.7得点しかしておらず、リーグ28位というオーランド・マジックとフィラデルフィア・76ersより高かいだけの位置にいた。シュート率は43.2%(リーグ最下位)でスリー率は34.8%(24位)。試合平均93.7得点もリーグ最下位だった。ブルズのスタイルは相手を疲れさせながら勝利を削り取るものだった。決して美しい物ではなかったが、多くの試合でそれは成功した。
しかし今年のシカゴは一味違う。ブルズはディフェンスでトップ10にいながらも、オフェンスも同様に良いのだ。シカゴは100ポゼッション平均で106得点しておりリーグ9位につけている。シュート率は46.7%(7位)でスリー率は37.4%(9位)。昨季にくらべて試合平均で10得点以上もアップしており、相手チームを攻守共に苦しめている。
デリック・ローズの復帰が当然大きく、彼は平均18得点あげながら周りも上手く使いチームのペースを大きく向上させている。リーグ屈指の器用なビッグマンであるパウ・ガソルの加入も重要で、ここまで彼は平均18.6得点シュート率48.7%を記録している。
しかしブルズにとって最も大きな変化はジミー・バトラーの成長だろう。彼にとって3年目だった昨季はターフ・トーに悩まされ、平均13.1得点でシュート率も酷かった(39.7%、スリーは28.3%)。しかし今季はここまでバトラーはシカゴの得点リーダーとなっており、平均21.3得点6.3リバウンド3.4アシスト1.4スティールを記録している。シュート率も53.3%と大きく上昇しており、スリー率に関してはキャリアハイとなる39.1%につけている。バトラーにとってブレイクアウト・シーズンとなっており、今オフに制限付きFAになる事を考えれば彼にとって最高のタイミングでの活躍だろう。ブルズと10月31日の契約更新締め切り内に結論に至らなかった理由の一つは、彼が自分が今年良い活躍ができる自信がありより大きな契約を勝ち取る賭けに出たからだ。今の所その決断は正しかったように思える。
現在ブルズはオフェンスでもディフェンスでもトップ10に位置しており、更にローズ、バトラー、ジョアキム・ノアがそれぞれ数試合欠場している事を考えると物凄い事だ。ブルズは恐ろしいチームで、プレイオフで勝ち進むタレントは揃っている。特に今の多才なプレイが続くようであれば間違い無いだろう。
※数字は記事が書かれた現地11月17日のものです
お次はここでもお馴染みとなっているGrantlandのザック・ロウ氏。元記事はこちらです。記事下部の彼のトップ10気になることの一番目に紹介されています。
シカゴはポゼッション毎の平均得点でリーグ8位につけており、先週末のペイサーズ戦で数字を大きく落としていなければもっと高い位置にいた。ブルズがトップ10のオフェンスを擁するというのは、他のチームにとって恐ろしい事実だろう。
パウ・ガソルはもう絶対的なスコアラーではないが、それでもディフェンダーは注意しなければならないローポストからの技術を持ち合わせている。そして彼のパス能力とポストからの得点力はブルズにとってオフェンスの新しい選択肢へとつながっている。トロント戦でのこの傑作を見て欲しい:
やべー。ここで何が起きているか全て見てみよう:とても強力なアクションである新しく追加されたガソルの為のクロス・スクリーン、ここまで物凄い活躍を見せているジミー・バトラーの為の素速い「ジッパー(zipper)」ピック&ロール、ピック&ロールに関わっていないビッグマンがレーンをかけあがる「ショーティング(shorting)」という動きガソルが行いボールハンドラーからボールを貰いすぐさまウィークサイドにいるフリーになったシューターにパスを出す。結果デリック・ローズのコーナースリーで得点している。
こういった多様性はこれまでのローズ時代のシカゴチームには見られないものだった。
※数字は記事が書かれた現地11月18日のものです
やはり現地の識者からも、今季のブルズは一味違うと認識されているんですね。トーシローの自分でも、特にオフェンス面で見違えるほど改善されていると思っていたので、嬉しい限りです。
昨年までのブルズは、タフなディフェンスで消耗戦に持ち込み、綿密なクロージングで何とか勝ちを拾う……という、観ている方からすればヒヤヒヤものの展開が多かったですが、今季は安心して観れる試合が多いなぁと感じていました。
個人的に、ここまでのMVPを挙げるとすればガソル。次点でジミーです。
ブルズの複雑なセットに短期間で順応し、ブーザーよりも広いエリアで点が取れて、かつ波が少ないガソルの加入は本当に大きかったと思います。カーメロ獲得失敗による代案だなんて、今考えればとんでもないですね。
そして現時点でチーム得点王のジミーは、確実にステップアップしている印象で、頼もしささえ感じます。プレシーズンのブザービーター3Pを決めた時もそう思いましたが、俺がチームを引っ張るんだという強い決意が表情から滲み出ていますよね。
試合が無い日にまで、こういった記事をアップしてくれるBFiJさんには、頭が下がります。
感謝、感謝です。
usedさん、コメントありがとうございます。
こういった海外アナリストの記事は非常に勉強になるので、今後もピックアップしてもらえるような良いプレイを続けてもらいたいですね。シューターとドライブする選手とポストでの脅威が一枚追加された事によって明らかにボール回りがよくなり、シボドーがどんどん新しいオフェンスセットを導入しているのでわかります。
「試合が無い日にまで」というかこういう日じゃないとこういう記事アップする時間がないんですよね(笑)。今後も気になるような物があればアップしていこうと思います!
歯車が一気に噛み合ったように今季はグレートなプレーを見せているブルズを見て興奮しまくりです。レイカーズってくすぶっていたガソルが新しい挑戦のためにブルズを選んでくれたことに本当にリスペクトが止まりません。攻撃のオプションが増えたことで質が一気に上昇した感じがたまりませんね。このまま好調をキープして行くとこまで行ってもらいたいです。
NateBullsSGさん、コメントありがとうございます。
ガソルはレイカーズを去る決断をするのはそうとう辛かったと話していたので、その決断が決して間違ったものではなかったと思ってもらえるようにブルズはどんどん躍進してもらいたいですね。
海外識者の見解についてコメントをしようと思って来たのですが、ツイートが目に入り
先に閲覧させて頂いたところ、ゆきさんのUPされた移動バスの中の写真でしょうか?
雰囲気良さそうと思って見たら・・・ スネル~~~~~( ゚Д゚)!!
スネル1人だけ別世界に居るじゃないですか! 何だあの冷め切った無表情は・・・
余りの破壊力に識者の見解どころじゃなくなっちゃいましたよ!
調子が上がらないのもPTが少ないのも分かるけど・・・ 大丈夫かよ?!
脱線も甚だしいんですが、余りの衝撃に心配になっちゃいました。
普段から、ああで周知の事ならイイんですが。
T-コッチさん、コメントありがとうございます。
普段からああいう感じです(笑)。ノアとのチェストバンプ失敗した時に「ああいう乗りを今までやった事が無いからわからないんだ」と話していました。髪切ってSNSにアップされる時でさえ無表情な人ですからね。
ギブソンについてはあんまり触れてないみたいですが彼の成長もいい感じですよね。ベンチモブも今年は色々と楽しませてくれるので今年は特に楽しいシーズンになりそうです。カークみたいに頼れるキャプテンもチームにいて安心します。
あっ!ラジオみたいなの視聴しました!ロッドマンのヘッドバンドで笑わせていただきましたw僕もいつか生で観戦したいです。
ガンビノさん、コメントありがとうございます。
タージについてこのお二人はよく試合中にタージが途中出場する時に
「このチームはタージ・ギブソンをベンチから投入できるのがチート過ぎる」
とよくつぶやいているので、彼の効果も感じているようですよ!いずれもっと深く掘り下げて記事が書いてもらえると嬉しいです。
ロッドマンのヘッドバットはチームが危うくなってしまうのに僕は爆笑していました(笑)
英語が読める、聴けるって羨ましいです(;_;)笑
自分も海外の記事とか読めたらなーってつくづく思いますね(´・_・`)
ブルズマンさん、コメントありがとうございます。
ブルズ系の情報は今後も翻訳して共有できるよう頑張ります!