今年から日本で始まったDAZN(ダ・ゾーン)というスポーツ専門のネット動画配信サービスがあるのですが、実はそこでNBAの解説を担当させていただくことになりました。シーズンを通して何試合かやらせていただく予定なので、せっかくだから担当した試合は記事にしておこうと思います。
解説デビューはスパーズ対ウォリアーズ!いきなり好カード、いきなり開幕戦、初めての喋る仕事、初めての生放送とドキドキ要素だらけでしたが、楽しんでやらせていただきました。
試合前は、スパーズがロースコアに持っていければ勝てるかもしれない程度に考えていたのですが、大外れでしたね。スパーズの攻撃が止まらない止まらない。逆にウォリアーズは終始ちぐはぐした感じでした。
ウォリアーズは、デュラントが加わったことよりも、抜けた選手の穴が見えてしまう展開となってしまいました。ただスティーブ・カー的には内心ニヤリとしているような気もします。こう言った手痛い敗戦を初っ端からやっておくことで選手達に最初から釘を刺しておけますからね。
ダニー・グリーン不在がもっと響くかと思っていたのですが、ベンチから出てきたジョナサン・シモンズが素晴らしかった。昨季は途中からローテ落ちしちゃったんですが、この試合は完璧でした。ガツガツしたプレイが気持ちがいい。
そしてカワイ・レナード。今年もさらにレベルアップしてまいりました。MVPとDPOYのダブル受賞全然ありえますね。楽しみです。
次の解説は日本時間30日の午前9時からブルズ対ペイサーズを予定しています!ブルズ戦で気合が空回りしないよう気をつけます(笑)。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
San Antonio Spurs (1-0) | 31 | 33 | 33 | 32 | 129 |
Golden State Warriors (0-1) | 20 | 26 | 31 | 23 | 100 |
Game Stats |
以下AP記事翻訳
レナードがキャリアハイとなる35得点したスパーズはKDのゴールデンステイトでの初試合を129-100という圧勝で、ウォリアーズを何が起きたのか理解できていない様子だった。
「顔面をひっぱたかれた感じだ。悪いことでもないのかもしれない」ドレイモンド・グリーン
デュラントは27得点10リバウンドしたものの、MVPのステフィン・カリー率いる西カンファレンス王者はあまりうまく機能していなかった。昨季はホームでの試合を圧倒し、開幕から24連勝したことを考えると大きな違いだ。
レナードは第3Q終わりまでに31得点し、ラマーカス・オルドリッジは26得点14リバウンド。グレッグ・ポポヴィッチは親しい友人で昨季の最優秀ヘッドコーチのスティーブ・カーとトップアシスタントのマイク・ブラウンをやり込めた形となった。
サンアントニオは西カンファレンスに対して大きな衝撃を与えた。
「予想してない結果があったかといえばこれだね。このチーム相手に29点差だよ?予想してなかった」マヌ・ジノビリ
昨季満場一致でMVPに選ばれたカリーは26得点したものの、スリーは10本中僅か3本しか入らなかった。グリーンは18得点12リバウンド6アシスト、クレイ・トンプソンは13本中5本のシュートで11得点に抑え込まれた。
スター選手ぞろいのウォリアーズは16ターンオーバー犯し、リバウンドも35-55と惨敗。カーが予想していたように、まだまだ自分たちのスタイルを模索している状態なのは間違いないが、ここまでになるとは思っていなかったようだ。
「29点差で負けるのは想像していなかったよ。動画を見直すのは悲惨なことになりそうだ。選手たちは辱められただろう。少なくとも私はそうだったよ」スティーブ・カーHC
サンアントニオはキレのあるスムーズなボール回しで、開幕戦からしてプレイオフかのような磨かれた試合展開を見せた。
レナードは21本中10本のシュートを決め、フリースローは15本すべて決めた。
ジョナサン・シモンズがベンチからキャリアハイとなる20得点。ハーフタイム終わりにブザービーターとなるスリーを決め、リードを64-46へと広げた。シモンズはふくらはぎの怪我の影響で、開幕戦は出場できるか危ぶまれていた。
第3Q途中にグリーンがカリーからのパスを受けダンクを決め10点差まで追い上げるも、胸を叩きながら雄叫びをあげた結果テクニカルファウルを取られてしまった。
ウォリアーズは要所でその素晴らしさを見え隠れさせたが、サンアントニオは常にそれに応える形で反撃した。例えば第2Q途中にウォリアーズが50-42まで追い上げると、スパーズはそこから14-4ランでハーフタイムを終えていた。
「顔を良い具合にひっぱたかれたね。第1試合ってのはホームコートを守って、開幕戦というエネルギーを試合を通して活かし続けたいものなんだけど、今日は全くもってそれができなかった。」ステフィン・カリー
デュラントは開始から65秒で14フィートからのシュートを決め、最初の4本のシュートをすべて決めた。しかし序盤は彼以外からのヘルプが少なかった。
ウォリアーズは第1Qのシュートが20本中7本でその内4本がデュラントという中で、サンアントニオは第1Qを31-20とリード。デュラント以外の選手は15本中3本しか決まらず、リバウンドでも9-17と負けた。
昨年在籍していたオクラホマシティー・サンダーでスパーズにプレイオフで勝利しているデュラントは、この日の結果が連鎖しないよう心がけたいと話した。
「こういった試合を積み重ねないように気をつけなければいけない。パニックしてはいけない。82試合あるうちのゲーム1だ」ケヴィン・デュラント
スパーズ
- パウ・ガソルは18分出場でわずか2得点。
- スパーズがオラクル・アリーナで勝利するのは2014年11月11日に113-110で勝利して以来。
- レナードのこれまでのキャリアハイは4月2日のトロント戦での33得点だった。
ウォリアーズ
- デュラントは65試合連続で20得点以上記録している。
- センターのザザ・パチュリアはウォリアーズデビューで2得点。
- ゴールデンステイトのホームでのスパーズへの連勝記録は3で途絶え、開幕戦での連勝は4で途絶えた。
ダンカン不在
ダンカンのいない試合がポポヴィッチにとって不思議だったのは間違い無いだろう。ポポヴィッチがスパーズで指揮を取り始めた1996-97シーズン以外でダンカンがロスターにいないのは初めてだ。
「彼は全員にとっての精神安定剤みたいなものだったんだ。うまくいってない時もね。彼はまるで宇宙の中心のような存在で、みんなは彼の周りでどう振る舞えばいいか理解している感じだった。彼のような軸という存在がいなくなった今、その役割を誰が務めるのか、これからわかっていくことだ。」グレッグ・ポポヴィッチ
SAGER STRONG
白血病と闘病中であるTNT局の名物レポーターであるクレッグ・セイガー氏をサポートするために、彼の派手なスーツの雰囲気をあしらったTシャツが会場中に配られた。ウォリアーズのコーチ、スティーブ・カーは試合前にカラフルなネクタイを着け、試合中は派手のネクタイを着用した。
カリーがマイクを通して彼に祈りを捧げた後、ポポヴィッチがセイガー氏に対する思いを述べた。
「彼は本当に象徴的で、変な、素敵な奴なんだ。いい意味で言ってるよ。」グレッグ・ポポヴィッチ
次戦
- スパーズ:日本時間金曜にアウェイでキングス戦。新アリーナ・ゴールデン1センターのデビュー
- ウォリアーズ:日本時間土曜にアウェイでペリカンズ戦、ここから3試合連続アウェイ、その後5試合中4試合アウェイ
凄いですね、おめでとうございます。
自分もこの試合DAZNで見てました。
まさか解説してたのがBFIJさんだったとは!
カリーの「理不尽なシュート」笑いましたw
次回のブルズ戦も、どこまでブルズ贔屓をオブラートに包んで抑えるのか、
それとも包み隠さずだだ漏らしにするのか?楽しみにしてます(笑
Nikkouさん、コメントありがとうございます。
まさか知らずに見ていてくれていたとは!嬉しいです、ありがとうございます。
この試合は冷静にできましたが、ブルズ戦でどうなってしまうか心配です(笑)
ほえ~~ 解説者になられたんですか!! そりゃ益々御多忙ですね。
お喉のケアにもご留意くださいませ。
ダンカン以外にディーオウも抜けたのに流石ポポビッチHCと云ったゲームでしたね!
ウォリアーズは初戦で完敗したのが後々活きてくるかもです。
自分は暫くお声を聴く事叶いませんが応援しています。
解説者を応援するのは初めての経験ですな~(笑)
T-コッチさん、コメントありがとうございます。
喉ケア心がけます!
いつも応援ありがとうございます。