試合スタッツ(ESPN)
Associated Pressを翻訳
今度はノアが…ブルズ連敗で1勝2敗
フィラデルフィア-(現地:2012年5月4日) ジョアキム・ノアが一歩踏み外してしまい、捻挫した左足首を抱えながら床に倒れ込んだ。すでにデリック・ローズを怪我で欠くトップシードのシカゴ・ブルズは、更にノアの怪我の結果を息を飲んで待つこととなった。
ブルズはこれ以上怪我する訳にはいかない。さもなくば76ersが次ラウンドに進むこととなるだろう。
スペンサー・ホーズがフィラデルフィアの第4Qでの逆転劇を率い、14点差を跳ね返しブルズに79-74と勝利した。これでシリーズはフィラデルフィアが2勝1敗とリードした。
「相手は怪我に悩まされているからね。それをうまく利用するしかない」とシクサーズのダグ・コリンズHCは語った。
このまま行くとシクサーズはトップシードのブルズを倒すことになる。シカゴで行われたローズ抜きの第2戦でも勝利し、今日はノアが負傷退場してから第4Qで一気に逆転した。ノアは試合後松葉杖と保護ブーツを履いて会場を後にした。
しかし第4戦は現地日曜にフィラデルフィアで行われるため治療できる時間は限られている。
「準場はできているはずだ。出来ていなければならない。自分たちがかわいそうだと思っては行けない」とブルズのトム・シボドーHCは述べた。
ホーズは21得点9リバウンドと活躍し、残り2:11での逆転シュートが結果的に決勝点となった。ホーズは第4Qに10得点した。
「このプレイオフで非常に大きなチャンスを得ているからなんとかそれに乗じなければならない」とホーズは語った。
シクサーズにとって74得点は、プレイオフ中相手に与えた得点として最低得点となった。
すでにローズを左ひざ前十字靭帯の断裂で欠くブルズは、第3Qにノアは左足首を怪我し追い込まれることとなった。12得点していたノアは、第4Qに少し出場するも足をひきずりながら動き回ることしかできなかった。
第3Qしくサーズはわずか11点しかできず、得点差は二桁にまで広がっていた。しかし第4Qで全てが変わった。
ホーズ率いるシクサーズが一気に点差を縮め、残り3:28でホーズが2本フリースローを沈め71-70まで詰め寄った。
1点リードしているブルズはオマー・アシクが2本フリースローを外しシクサーズに息を吹き込む形となってしまった。
ホーズが20ftからのジャンプシュートを決め72-71と逆転。残り1:24でエヴァン・ターナーが2本フリースローを決めリードを3点とした。
その後ジョン・るーかすがスリーを決めブルズは1点差と詰め寄ったが、ジュルー・ホリデーのフリースローでシクサーズは勝ちを確定させ、ウェルズ・ファーゴ・センターに集まった20,381人の満員の観衆を喜ばせた。
ブルズは第4Qに5分以上ものシュートを決めることが出来ず、10本連続でシュートを外し14点リードはたちまち消えてしまった。カルロス・ブーザーが18得点10リバウンド、リチャード・ハミルトンが17得点した。
「第4Qは常に一番良いQにしなければならない。今日はそれが出来なかった。良いシュートはいくつかあったが決めることができなかった」とブーザーは語った。
ホリデーが17得点、ターナーが16得点、控えのルー・ウィリアムズが14得点した。シクサーズは14本中13本のスリーを外し、シュート率もわずか34%(76本中26本)だった。しかし試合終盤のランは勝ちを得るのに充分だった。プレイオフでの連勝は2003年以来。
ノアの怪我は第3Q中盤にドライブをしかけた時にアンドレ・イグダラの足を踏んだ際に起きた。足首を大きく捻り、床に倒れ込んだ。ノアは痛みから瞬時に左足首を抱きかかえ、幾人かの心ないファンから歓声があがった。
すかさずタイムアウトを取り、ノアはゆっくりとベンチに戻ったが、フリースローを打つ為に再出場。
その後ベンチを退き治療に向かったが、第4Qに再びコートに戻り、足をかばいながらプレイした。15ftのジャンプシュートを決めたりもしたが、すぐまたベンチに下がることとなった。
そして棘の道はそこで終わりではなかった。
第3Q残り4:36でブーザーが4つ目のファウルを取られベンチに下がった。ノアとブーザーはここまでであわせて26得点15リバウンドだった。
第3Q終了前に今度はタディアス・ヤングがタージ・ギブソンの膝に倒れ込みギブソンが激しい痛みに襲われた。しかしギブソンは怪我を感じさせずジャンプシュートを決めブルズに二桁のリードをもたらした。
第4Q序盤にハミルトンがスリーを決めリードを67-53へと広げ、勝利を手にしたかのように思われた。
しかし必死に応援するファンに囲まれたシクサーズは逆転劇を決めた。
「勝利への決意が強い選手が必要だ。どんな状況であろうとね」とシボドーHCは語った。
Game Notes
- 殿堂入り選手のジュリアス・アーヴィングが戦略アドバイザーとしてシクサーズに復帰した。
- 俳優のビル・マレーが観戦していた。
- シクサーズはホームでの連敗を4で止めた。