4人もの選手が退場処分となり非常に荒れた試合でしたね。前半割と接触を流す審判だったのですが、後半から突然笛を吹くようになり一気に試合が荒れて行きました。審判は途中で笛の吹くラインを変えてしまうのは絶対にやってはいけないことだと思います。

しかし第4Qまではブルズにとって非常に素晴らしい試合でした。色々荒れた試合に隠れてしまいましたが、それぞれとても良い活躍をしていました。ノアは15得点12リバウンド6アシストとまたもやオールラウンドな活躍。10点以上10リバウンド以上5アシスト以上を記録するのは今シーズン10度目でレブロン・ジェームズの8度目を抑えてのリーグトップです。デンもシーズンハイとなる29得点13リバウンド。ベリネリも22得点7リバウンドと安定した活躍を見せてくれました。

そして何よりもブルズにとって好材料なのはカーク・ハインリックの活躍です。16得点9リバウンド8アシスト、スリー4本は間違いなく今シーズンベストゲーム。ここまでファンの間から不要論がわき起こるほど不調だった中での活躍なので嬉しいですね。途中股関節を少し痛めた仕草をみせたのでまだまだ無理なプレイはできなそうですが、最近シュートに自身がなさそうだったので活躍できて良かったです。

次の試合は明日またすぐの試合でアトランタ・ホークスとの対戦です。もしかしたらノアが出場停止をくらうかもしれないので、それによってはだいぶ状況の違う試合になってしまいそうです。

1Q 2Q 3Q 4Q Total
Chicago Bulls (15-10) 30 24 29 27 110
New York Knicks (19-7) 23 16 22 45 106
Game Stats

Debby Wong-USA TODAY Sports
以下Associated Press記事翻訳
NEW YORK – ブルズに封じ込められ審判に当惑されたニックスのカーメロ・アンソニーは試合終盤をロッカールームで一人で過ごすはずだった。

しかし彼の退場処分は始まりにすぎなかった。

試合残り6:45にアンソニーがジョアキム・ノアのオフェンシブ・リバウンド時にファウルをとられ、審判のオランディス・プールに何かを言ったところで2個目のテクニカルを取られた。

その後マイク・ウッドソン監督とタイソン・チャンドラーも退場処分を受け、シカゴやニューヨークに今110-106でシーズン2勝目をあげ、ファウル溢れる試合を制した。

アンソニーは25本中10本のシュートを決め29得点、30得点連続試合は4で途絶えた。ニックスはホームで10連勝してからここ3試合で2敗目だ。

チャンドラーとブルズのノアは第4Q中に争いが始まり共に退場処分となった。そのすぐ後にウッドソン監督も2つ目のテクニカルを取られた以上。ロッカールームに下がる際に観客からはスタンディング・オベーションがわき起こった。MSGの観客は後半常に審判に対してブーイングを浴びせていた。

アンソニー「ロッカーにいたら観客の叫び声や怒鳴り声が聞こえてきたから廊下のほうに出て行ったらウッディ(ウッドソン監督)がこっちに向かってるのが見えたんだ。その後シャワーにいって戻って来たらとなりにタイソンが座っててね、それを見たときに今日はそういう試合かってのがよくわかったよ。」

ノア「こういう事もある。こういう事もあるけど試合には勝てた。退場にならなければ良かったなとは思うよ。リバウンドを取ろうと2人が争っていたところ、残念ながら2人とも退場になったんだ。」

出場停止処分の可能性について聞かれた時は懐疑的だった。

ノア「出場停止?なんで?俺なんかした?」

トム・シボドー監督「彼らはこんがらがってたんだ。ジョー(ノアの愛称)はそこまでは素晴らしいプレイをしてたんだけどね。審判に試合の舵をとらせちゃ駄目だ、皆それを理解すべきだった。文句を言われることを許さないようになっていた。ノアは自分の正当性を訴えようとしてたんだろうけどそれで退場になってしまい、うちにとって痛手となった。」

ルオル・デンは途中左肩を痛めベンチに下がったものの、29得点13リバウンドと共にシーズン・ハイを記録した。マルコ・ベリネリも22得点と貢献し、シカゴはここ5戦中4勝あげている。

ノアは15得点12リバウンド6アシストの活躍で、相手のチャンドラーを圧倒。チャンドラーは1本しかシュートが打てず5得点8リバウンドに終わった。

チャンドラーとはノアと乱闘になった訳ではないと主張し退場処分をうけるべきではなかったと語った。この試合中9つのテクニカルがとられた。

チャンドラー「とにかく荒れた試合だったからね。それが事態を悪化させてしまった。」

カーク・ハインリックが16得点9リバウンド8アシストしたブルズは、第4Qまではニックスを完全に封じ込め第3Qには一時25点差のリードをつけていた。ほぼ試合が決まったなか第4Qにニックスは45得点した。

シボドー監督「このようなチーム相手にアウェイで25点差のリードをつけられるってことは良い試合が出来ていたってことだ。第4Qに私自身のテクニカルから始まったアプローチと統制がしっかりととれていなかったのは非常に残念だ。だから45点もとられてしまった。ああいう試合の終わり方はしたくない。」

AP Photo/Mary Altaffer
ニックスは12月8日に行われたシカゴ戦でシーズン最低となる85得点と32.1%のシュート率に押さえ込まれていた。アンソニーは指の怪我を縫合したばかりで欠場していた。ウッドソンは試合前にあの試合では良いシュートが打てていたが決めることができず、この日はアンソニーがラインナップに戻りホームなのでもっと良い試合が出来るだろうとコメントしていた。

しかしニックスはリーグ2位の得点リーダーであるアンソニーが珍しく不調であまり試合になっていなかった。終盤接戦になったものの、試合は早い段階から決まっていた。

ニックスにとって手に負えない試合になってからは、感情も手に負えなくなりファウルコールに文句を言ったり、取られないファウルに対しても文句が多発した。チャンドラーとノアはリバウンドを争う際にこんがらがり小競り合いを始め引き離されるまでに頭が接触したりした。

ノア「確かにエスカレートし始めてはいたけど、相手はあんなに点差を開かれるのにも慣れていなかったんだと思う。もし向こうが20点差で勝っていたとしたら、あんなにイライラしてなかっただろう。」

ファンも満足していなかった。第4Q中盤ニックスに不利な判定があった後に、コートサイドの席からスパイク・リーが審判のザック・ザルバを睨みつけるシーンも見られた。

しかし審判の判定がニックスの最大の問題ではなかった。

ニックスは最初の11本中10本のシュートを外し試合開始からシカゴは14-2と大きくリードを奪った。更にデンのスリーやベリネリのフリースローでリードは30-17まで広がり、アンソニーが審判への抗議で早々とテクニカルととられた。第1Q終了とともにJ.R.スミスがブザービターのスリーを決め30-23と点差を縮めた。

アンソニー「試合序盤から相手のほうがよりフィジカルなチームだったんだ。それが少しうちらをイライラさせてしまった。うちも最初から積極的にいくべきだったところを相手のプレイに反応するという形になってしまい窮地にたたされてしまった。うちも積極的にいこうとしはじめた頃にはもう手遅れだった。」

第2Q半ばニックスは42-37まで詰め寄ったが、そこからまたオフェンスが停止してしまった。シカゴは12連続得点し、残り10.9秒でカルロス・ブーザーがフリースローを決め54-37とそこまで最大のリードを奪った。残り3.2秒でアンソニーがレイアップを決め反撃するのがやっとだった。ニックスはそこまで5分間得点が出来なかった。

スミスは26得点10リバウンド。ニックスはこれで19勝7敗。25戦で19勝は、1969-70の23勝2敗、1972-73の20勝5敗に次ぐ好スタートだ。どちらの年も優勝している。

デンは第3Q中にジェイソン・キッドとの接触で左肩を痛めたようだったが、ベンチで加湿パッドで治療した後試合に戻った。

Game Notes

  • アマレ・スタウダマイヤーが左膝の手術から復帰間近なため、ウッドソンは現地土曜に状態を伺うと話していた。スタウダマイヤーはニックスがフルコートでの練習を行っていなかったので、ニックスのDリーグチームで2回ほど練習試合を行った。ウッドソンはスタウダマイヤーが現地日曜の試合に出場できるかは確かではないと述べている。
  • ブルズはアトランティック・ディヴィジョンのチームに対して6勝1敗。
  • 元ラトガーズ大のアメフト選手エリック・ルグランドが観戦にきていた。コート上部のスクリーンで彼の麻痺症についてのビデオが映された際に大きなオベーションを受けた。

2 コメント

  1. ディフェンスが素晴らしかった、って思ってたんですけど、
    第1、第2、第3が上出来だったけど、第4は45点も失点させたんですね...

    退場の事とか他の事で気づかなかったです。
    これじゃジボドーも怒りますね(笑)。

    試合後のロッカールームのノアのインタビュー映像が印象的でした。
    チャンドラーや退場の事を凄く楽しそうにニコニコしながら話してましたね。

    • 1,2,3はすごい良かったですね。ただ4にノアが退場してからメンタルも崩れたのかもうぐだぐだでしたw

      シボドーも怒りたいと思うんですが、自分のテクニカルがきっかけだったって逆に少し反省していたようですw

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