デリック・ローズ怪我をしてから初の会見

ローズが怪我をしてから初めて記者会見を行いました。怪我をしてから1週間だか2週間以内にメディアと話さないといけないという新ルールが今シーズンから適用された事を受けてのものだと思います。昨年はなかなかメディアと話す事がなく色んな憶測を生んでしまいゴタゴタになった事を受けてのルールなんですかね。

ローズは赤いパーカーを着て記者会見には松葉杖をついて登場しました。全体的にリラックスした感じでしたね。

相変わらず自身溢れるコメントでした。アンチやバッシングしたいだけの人にとってしてもいれば燃料投下に喜んでるんでしょうけど、ファンとしては「自信ないっす。今までのプレイできるかわかんないっす。」とか言われる方が嫌なので全然オッケーです。むしろ彼を信頼して応援し続けるぞっていう気持ちが強まっただけです。

本当は記者会見全文を書き起こしたかったのですが、ちょっと今日時間が取れなそうなので、Bulls.comにあった記事の翻訳になりました。すみません。

会見の動画は記事下にあります。

元記事:Bulls’ Rose: “My story is far from done” by Robert Flack|Bulls.com

シーズン終了を告げる膝の手術から2週間弱、デリック・ローズはユナイテッド・センターできしゃ会見を行い怪我について、そしてこれからのリハビリ生活とその先についてメディアと話し合った。

ローズが身体的に乗り越えないと道が、前回の前十字靭帯断裂の程ではないにしろ、長い事は間違いない。しかし彼のメンタル面を心配している人達に対して、ローズは何度も自分に対する自信とまたスーパースターレベルでプレイする事を強調した。

おそらくこの日の会見のハイライトは、ブルズが元NBA MVPポイントガードであるローズの事を諦めて先に進むべきだという声に対して何か言う事があるかと聞かれた時だろう。

ローズ「馬鹿な事をしたいならどうぞ。大まじめだよ。僕は大丈夫だって信じている。」

この件に関してはローズは何度も触れた。自分がリーグのエリート選手達の仲間入りを出来たレベルにまた戻って来れる事に自信があると語った。

ローズ「難しくないはずだよ。文句なんて一つも無いよ。自分の人生の中で最も辛かった事は貧困の中で育ち欲しい物を手にする事が出来なかったときだ。今は欲しい物は全てある、ただ自分の愛するゲームを今はプレイする事ができない。息子もいる。彼と沢山時間を一緒に過ごせる事が今回のプロセスにとってもとても重要になると思う。」

11月22日のポートランド戦で負った怪我そのものについては、ローズは何か違う風にしていれば避けられた物ではないと語った。

ローズ「ターンしたら起きたんだ。不慮の事故みたいなものだ。もしこれがもう10回起きようと僕はそれを受け止めるよ。出来る事は全てやってきた。また復帰するために全てを尽くすよ。」

ローズがそのプロセスを始めるにあたって、今回は自分の身体をどうケアするべきかの知識が前回より深まっている。しかしやはり特に何も無いかの状況で怪我をした事は、最初は受け入れ難い事だったようだ。特に徐々にプレイが良くなり始めていただけに。

ローズ「それが1番辛かった事だよ、2試合良いプレイができていたんだ。自分のパフォーマンスが、今までの上体に戻りつつあったんだ。自分のリズムを掴みかけていたんだ。」

しかし今はまた復帰に向けて調整している。11月25日に行った手術で、断裂した右膝内側半月板の修復に成功した。それ以降はしばらく家で過ごし、最近ブルズのスポーツ・パフォーマンス・ディレクターであるジェン・スワンソンとリハビリを開始した。

いずれローズもチームと帯同するようになるだろうが、松葉杖が取れるまでは無いだろう。

トム・シボドーHC「チームとは一緒にいるだろう。今でも彼とはよく話している、チームの事についてね。対戦相手についても話し合っている。彼はチームの一員として関わり合っているよ。メンタル面ではかなり取り組んでくれている。」

もちろんローズが最も望んでいる役割ではないが、チームメイトと近い関係を保つためには大事な事だと理解している。

ローズ「当然だよ。皆といて、リーダとして、自分の意見をts耐えてるよ。みんなとは違う視点で試合を見る事が出来るからね。特に毎試合ベンチにいれるようになればコーチのような視点で見れるようになる。毎試合が勉強だよ。」

ローズは彼をサポートし続けてくれている他選手を逆にサポートしたいと思っている。

ローズ「みんな最高だよ。僕が大丈夫か気にかけてくれてメールをくれたり食べる物を送ってくれたりするんだ。もの凄い愛を感じるよ、特にブルズという組織とチームメイトからね。僕が周りにいるときはあまり怪我の事については話していない。話すとしても最初に一個質問されて、それ以降は普通の会話だね。とても感謝しているよ。」

シボドーによるとローズの洞察はとても良く、バスケというゲームの生徒だと呼んだ。ローズが違う視点から試合を見れる事が、彼の成長につながる事に期待していると語った。

シボドーHC「多くの選手はキャリアのどこかで怪我を経験する事になる。彼はACLの怪我をうまく受け止めいい回復を見せた。あの復帰は完了し、あの膝はもう完全に健康だ。爆発力も戻っていたから、今回の怪我から復帰するにあたって1つの指標になる。今回の怪我全巻ほど深刻な物ではなく、彼も既に来シーズンへの準備の計画を立て始めている。最終的には長い道の内の1つの突起に過ぎない事を望むよ。」

シーズン絶望の怪我に良い事なんてもちろん無いが、ローズは今回の怪我が前十字靭帯の断裂でなかった事に安堵した。

ローズ「昨年はトレーニングもリハビリも自分にとって全てが新しいものだった。でも今年は何をしないといけないか理解しているから前よりは楽だと思う。歩けている。足に圧力をかけることも出来ている。前十字靭帯の時は足に圧をかけられなかったんだ。リハビリを始めてから3、4ヶ月くらいたつまで足を曲げる事すらできなかった。今回は既に曲げられている。前回よりはスムーズはプロセスになるはずだ。」

ローズは身体の張りを取るのと、頭をすっきりさせる為にヨガと水泳を取り入れ始めた事を明らかにした。

ローズ「最初はやっぱり怪我をした事を受け止める事は辛かったよ、自分の愛するゲームが長い間プレイ出来ないんだっていう事実がね。起きた瞬間はとても辛い。でもここ数日間考える時間があって、自分が要所要所で今まで出来ていたようなプレイをまたする事が出来ていたっていうのはとても心強い事だなって。明るい未来があるって思えるから大丈夫だよ。自分の信念はしっかりしている。精神もしっかりしている。僕は戻ってくるよ。」

その時がきたら、ローズは自分のスタイルを変えない事を望んでいる。

ローズ「変えないと思うよ。僕はとてもユニークなスタイルでプレイしている、それは変えられる事じゃない。このポジションに置かれる事はなれている。自分の人生でもずっと劣勢のポジションにいると言われてきたんだ。自分のプレイは自分のプレイ、それは必死にプレイする事だ。言ったように、もう10回断裂したっていい。自分が必死にプレイして全力を尽くしている限り、残りの人生でそれを負う事になろうとプレイし続けるよ。」

短期的な痛みを見るのは簡単だが、ローズは長期的なビジョンをしっかりと保持している。何しろ彼はまだ25歳だ。この怪我で今シーズンは最終目標を達成する事は出来ないが、ローズは優勝する事がこれまでより大事じゃないという事は絶対に無いと語った。

ローズ「有り得ないよ。自分に今唯一欠けているものは優勝だ。賞とか個人的なものはどうだっていい。自分のキャリアは優勝するかどうかで判断されると思う。それ意外の事は気にしていない。」

ローズは前十字靭帯の怪我から復帰する際、より強い、より良い選手として戻ってくる事を信じていた。その事について聞かれ、ここ2週間ほどでその考えが変わったか問われたローズは戸惑いを見せなかった。

ローズ「全く(変わっていない)だよ。自分は特別な選手だと信じている。僕の物語はまだまだ終わりからは程遠い。」

12 コメント

  1. ・・・こう言うしかないんですよね。
    リーグの底辺を彷徨ってる選手でも、「いつだって準備できているしハードなプレイをする自信はあるさ」みたいなことをインタビューでは言いますからね。
    もう強がりでも言ってないとこれは逆に精神崩壊しちゃいますから、これはこれでヨシとしなければなりませんね。
    10回起これば10シーズン欠場することになりますからね。要は何度怪我しても再起してみせるってことなんでしょうけど、これは・・・もうヤケクソって感じで。
    今日だってMIAに大差で勝とうとしてますけど、あくまでシーズン中の1試合。かつてのローズなしにMIAやINDなど強豪との連戦にはとても勝てる気がしませんね。(相手主力も多数怪我とかでおもしろくない試合なら別にして)
    ローズがコーチってそりゃそれがいいんでしょうけど、やりくり厳しいブルズはなにも若いコーチに大金はたいてるんじゃないですからね。

    • スカラブリ煮さん、コメントありがとうございます。
      どう受け取るかは人それぞれですが、僕は前向きに受け止めました。
      動画をみる限りヤケクソだなとも特に感じませんでしたよ。

  2. D・ローズのメンタルの強さには頭が下がります。 信念の人と云う感じです。
    そう言えば、ブルズ入団当初のジョーダンも攻撃的過ぎるプレイ・スタイルを不安視する人が
    多く、結局シーズンを棒に振るケガをしたのを切っ掛けにプレイの幅を広げたと本で読みましたが
    何かローズも同じ道を辿っている様な気がして来ました。
    ローズを切れとか言っていた人達を黙らせて、記憶喪失者の様にしてしまうローズの姿が
    目に浮かぶ様だ。 ジョーダンは引退後、ブルズから距離おを置いているけれど
    ローズはずっとブルズの傍に居てくれる様な気がする、そんなスーパースターです。

    • T-コッチさん、コメントありがとうございます。
      前に違う方へのコメントの返信でも書いたのですが、ジョーダンの怪我についてはBJも話していました。来日した時に他のスタッフと会話してるのをずっと横で勝手に聞いていたんですが(笑)「ジョーダンのキャリアにとって起きて一番良かった事は怪我をしたことだ。あれで彼は自分の身体をどう使うべきか学んだ」的な事を言っていたんですよね。
      ローズにもきっと同じことが言えると思います。プレイスタイルを極端に変えることはおそらくしないでしょうけど、ここでこう力を入れると良いとか、この距離はこれくらいの力加減とか、そういうのをどんどん学んで行くと思うんですよね。

  3. 今回の怪我はブルズファンにとっては本当につらいですよね。。。
    せっかく昨シーズン、ローズがいない中でもチームが成熟しプレイオフ1回戦突破。今年はかなり期待していただけあって失望感もいっそう大きいのかもしれませんね。

    個人的な話になりますが、僕も去年の暮れに前十字靭帯断裂と半月板損傷を同時にやりました。だからどうしてもローズと自分を重ね合わせてしまうんです。
    同じ手術を受けたから分かるんですけど、靭帯断裂からの復帰って本当に時間と労力が必要なんですよね。ほんとに少しずつしか良くなっていかないし、約1年経った今でもまだ痛むときが多々あります。
    ローズは身体のケアには一層注意を払っていたと思いますけど、どうしても他のところが庇ってしまってどこかしら負担がかかってしまうんです。だから今回の半月板の件についてはしょうがないと割り切るしかないと思うんですよ。それに切除ではなく修復とのことなので膝の負担もそんなにかからないと思います。
    今のローズが一番辛いのは再度怪我をしてしまったことより周りからの批判的な意見だとおもいます。別に他人がアンチな意見を言うことに関してはどうとも思いません。ただ本当にブルズが好きなら無事手術が終わって良かった、今シーズンも捨てのシーズンにするんじゃなくてやるだけやって来年以降への布石にしよう、ってただ応援するしかないと思います。本当よそから復帰とか無理だろとか言われると心折れます。それに僕は今前みたいにバスケできてますし、ローズもきっとそうなります、絶対。

    長文駄文失礼しました。
    BFiJさんもめげずに試合レポとか翻訳記事上げてくださいね。
    毎日のように楽しみにしてるんで笑

    • さぼ10さん、コメントありがとうございます。
      前十字靭帯断裂と半月板損傷を同時にって。。!凄まじいですね。考えただけで膝がうなり声をあげそうです。それは確かに自分と重ね合わせてしまいそうですね。
      今回の半月板ですが、ローズが色んな専門家や医師に今回の怪我をした瞬間のビデオを見てもらって話を聞いた所、「これは足を庇ったとかそういうのではなく完全にもう事故だね」と誰もが言っていたとこの会見で言っていました。とは言え、患部を庇って違う所を痛めてしまうのは絶対にある事なので、それを気にしないレベルにまで動けるようになる事を願います。

      周りの批判的な意見はもうもの凄いと思います。海外サイトやSNSでも色んな所で心ない言葉をみかけます。しかし会見でも言っていますが、ローズは常に逆境の中プレイしてきているという自覚があるので、今回の件でもそういった声を振り払ってただただ良い選手になる事に集中してもらえればと思います。

      僕は全然めげてないので大丈夫です、ありがとうございます(笑)。
      「あいつうざいよ」って言われるくらい発信していきますのでよろしくお願いします。

  4. 発言の力強さに頭が下がります。というより何億も貰って後ろ向き発言してたら、それこそ批判されるべきかなと思いました。

    とりあえず、前向きで良かった。

    チームは今年、とりあえずプレイオフには進んでもらいたいなと思います。

    ブルズもローズもまだまだ終わってないですね!!

    • ひでざいるさん、コメントありがとうございます。
      ヒート戦のようなプレイを続けてくれればやたら弱い東カンファレンスではプレイオフに進む事になりそうですよね。ローズが松葉杖とれたらベンチ入りしてくれるのも心強いです。
      昨季もティーグに試合中アドバイスしたりしてましたからね。

  5. 前向きな発言が聞けて良かったです。
    起きてしまったことはもうどうにもならないので、
    今からできる最善を考えていきたいですよね。
    MJの話がありましたが、確かにこの若い時期に怪我をしたことは良かったのかもしれないですね。
    怪我をする感覚というのは恐怖心にもなってしまうと思いますが、
    開幕からのローズを見ているとそんなのは微塵も感じさせなかったので、
    良い意味で怪我をする感覚を学べたのではないかと思います。
    今回の半月板もそうなってくれることを願います。

    • Rockさん、コメントありがとうございます。
      とりあえずローズの声が聞けて良かったです。昨年はなかなかメディアと話す事がありませんでしたからね。来季を見据えて準備に入ってるようなので頑張ってもらいたいですね。
      ちょっとヨガをしてるローズを想像したらクスっとなりましたが、やるにこした事はないと思うのでしっかりやってもらいましょうw

  6. 僕ではなくローズが強気な発言は良いと思いますよ、引退を考えたとか言われたら、はぁ?とかなりますし

    こういうとあれですが、前回の怪我で身体の使い方を学んで欲しかったんですがしょうがないですね

    前も言ったと思いますがこの先ローズがどんな結果を残すのか・・・それによって僕は判断します

    • kaimanさん、コメントありがとうございます。
      ローズ本人も、結果を残さないと評価されない事はわかっているようですね。優勝するかしないかで自分のキャリアは判断されると語っていましたから。
      是非復帰を果たして優勝してもらいましょう。

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